作者の駆け引きに負けたミステリー小説!?織守きょうや【花束は毒】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど〜も、バンディーです!!

今回紹介する作品は織守きょうやのミステリー小説【花束は毒】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

話題になった作品で以前から気になってましたが、今さらながらやっと読むことが出来ました!!

どんでん返しとはまた違った騙されっぷり!?

蝶

概要

  • 作品名:【花束は毒】
  • 作者:織守きょうや
  • 発売日:2021年7月28日(単行本)
  •            :2024年1月4日(文庫本)
  • 発行所:文藝春秋

あらすじ

罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!


彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

引用:文藝春秋

殺人事件はおきない

今回紹介する織守きょうや【花束は毒】『未来屋本屋大賞』を受賞した傑作ミステリーです!!

どんな賞にせよ大賞を受賞しているだけで普通の小説ではないと思います。

面白くない小説はどんな賞も受賞出来ないですし、これからどんな本を読もうか迷ってる方には『〇〇大賞受賞!』って書かれてたらとりあえず安心して購入出来る指針にはなりますね〜!

ただどんな賞を受賞していても読む人によっては合う合わないあるので、その点は自己責任でしっかり購入する前に内容に納得してから購入するのをオススメします!

そして、今作【花束は毒】は傑作ミステリーと書いてますが、人が殺されたりするような連続殺人事件が起きるような部類のミステリーでは無いのであしからず!

ただ連続殺人事件が起きるミステリーよりも後味が悪いかも・・・

脅迫者を探す

今作【花束は毒】は主人公木瀬が昔お世話になった真壁が何者かに脅迫されていて、犯人を探しを始めます。

真壁には婚約者がおり結婚する予定ですが、脅迫者からたびたび『結婚をやめろ』などの手紙が送られてくるのでした。

木瀬は探偵事務所に真壁に対する脅迫者の調査依頼をしに行きますが、そこで出会う探偵が意外な人物でした・・・。

探偵に調査を依頼するだけで無く、ひと捻りある展開は良かったですね~!!

探偵

今作【花束は毒】冒頭は木瀬の中学時代が描かれています。

同じ学校に通う従兄弟がいじめにあっております、それを解決するために同じ学校に通う女の子に依頼するのでした。

その女の子は探偵見習いをしており、今までにも学校のちょっとした出来事を学生達から依頼を受け解決しているのでした!

ただ探偵らしからね行動力に違和感と疑問を抱く事になるが、無事に従兄弟のいじめは解決したのでその問題はうやむやのまま終わりました。

そして何年後かに再会した時が、今回木瀬が真壁の件で依頼した探偵が中学の時に従兄弟のいじめ解決を依頼した探偵見習い北見理花でした!

今は見習いでは無くしっかりとした探偵となった理花は頼もしく、久しぶりに再会して調査依頼をする設定はバンディー的に好きですね〜!

二転三転する展開

真壁に対する脅迫者を調査しだしますが、そう簡単には上手くいきません。

真壁の様子もどこかおかしく何かを隠してる様子で、その内容が後の物語に上手く作用しています!

話の進行自体は地味で淡々と脅迫者を探していく展開が続きます。

真壁の過去に対する調査と脅迫者の正体の調査が木瀬と理花の視点で描かれていきます。

終盤までは淡々としているので山場は無いですが、終盤からは二転三転する展開で先がかなり気になるはずです!!

そこまでは何とか頑張って読み進めて下さい!!

二転三転する展開は何となく予想は出来ましたが、もう一捻りがありバンディーは作者の企みに敗れました(笑)

そこまで度肝を抜かれる真相では無かったですが、それまでの流れを汲んだラストの一文は確かによく考えるとゾッとします!!

木瀬と理花の中学時代のエピソード確かに必要でしたが、バンディー的にはもっと深堀して理花の探偵に習い具合を描いて欲しかった!!

今作【花束は毒】映像化にピッタリだと思います!連続テレビドラマより、映画化でスパッと終わらした方がラストの余韻がより響くと思います!!

【花束は毒】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆☆

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