ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品はスチュアート・タートンのミステリー小説【名探偵と海の悪魔】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今回は海外ミステリーで注目する作家スチュアート・タートンの作品を紹介して行いきますので、興味を持っていただけたら幸いです!
海洋?怪奇?ミステリー?様々な要素がある作品だ!

概要
- 作品名:【名探偵と海の悪魔】
- 作者:スチュアート・タートン
- 発売日:2022年2月24日(単行本)
- :2025年3月5日(文庫本)
- 発行所:文藝春秋
あらすじ
時は17世紀、 大海原を進む帆船で起こる怪事件。
囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。
すべては悪魔の呪いか、あるいは――?
――この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。
バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップスと助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。その直後、男は炎に包まれて死を遂げる。名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。
オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪事が発生した――風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ! やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現、厳重に保管されていた極秘の積荷が忽然と消失する。すべては悪魔の仕業なのだろうか?
わきおこる謎また謎。だが名探偵は牢にいる。元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラとともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!引用:文藝春秋
スチュアート・タートン
今作【名探偵と海の悪魔】の紹介の前に作者スチュアート・タートンについて軽く触れておきます。
前作のデビュー作【イヴリン嬢は七回殺される】は高い評価を得ており、バンディーも気になり読みました。
海外ミステリーなのにしっかりミステリーしており、あまり海外ミステリー読み慣れてない方も楽しめます!
日本の作家西澤保彦【七回死んだ男】+【人格転移の殺人】+SF要素が入ったミステリーでした。
今作同様ボリュームもありクセもあるが気になった方は是非とも読んで頂きたいし、スチュアート・タートンはこれからもチェックしてほしい海外の作家の1人ですね〜!!
海上が舞台
今作【名探偵と海の悪魔】はタイトルから予想出来る通り、海上が舞台の作品となっております。
オランダへ向かうザーンダム号の船内で怪奇的な出来事や事件が起き始めます。
バタヴィア総督一家はベールに包まれた代物『愚物』を権力者達に届ける為に向かうのですが、悪魔に呪われた船で無事に辿りつけるのか!?
あまり海上が舞台のミステリー小説は読んで来なかったですが、スチュアート・タートンにかかれば魅力的な作品になります。
ただボリュームがあるので読破するには根気が必要だが、ついつい先が気になり読み切る事が出来ました!
名探偵と助手
タイトルについてる名探偵も重要な役割で、ミステリーなので名探偵が重要なのは当たり前ですが(笑)
今作【名探偵と海の悪魔】では名探偵のサミーは総督の指示で狭い牢屋に投獄されてしまいます。
その代わりに元兵士でサミーの助手でもあるアレントが探偵の代わりに事件を捜査する事になるのでした。
アレントがただの助手ではないのは先ほども書きましたが、元兵士なので腕っぷしも達に強く巨漢なのがいいですね〜!
更にはサミーに認められるほど推理能力が高いのも良く、生い立ちに謎があるキャラが立つ人物です。
そんなアレントは事件を解決して、サミーを牢屋から救出する事は出来るのか!?
悪魔の仕業
今回紹介した【名探偵と海の悪魔】はこちらもタイトルにしっかり入ってます悪魔が重要な役割で登場します。
出航する前に血染めの包帯で顔を覆った男が宣言してその後炎に包まれて死ぬのでした。
最大の謎は亡くなった男には舌が切り取られ無かったのでした、何故声を発することが出来たのか・・・?
悪魔『トム翁』の印が至る所に刻まれており、航海中も悪魔の仕業と思える事件が色々と発生します。
死んだ男が現れたり、大事な積み荷が消失したり、幽霊船が出たり怪奇的な事も起こり物語に厚みがまします。
悪魔の正体は?本当に怪奇的な出来事はあるのか?色々な謎がありミステリー小説としてはきっと楽しめるはず!?
オススメしたい作家だが海外ミステリーにまだ馴染みが無い方に読みにくいのが欠点です。
最後にはミステリー的な仕掛けはしっかり楽しめるのでお楽しみに!!
【名探偵と海の悪魔】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆