ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は岡崎琢磨のミステリー小説【鏡の国】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
岡崎琢磨作品と言えば【珈琲店タレーランの事件簿】シリーズが有名ですね!ただバンディーは初めの1作目読みましたが珍しく読破出来ない作品でした、そんな経緯があったので久しぶりの岡崎作品心配でしたが・・・
作品の表紙のデザインが素晴らしい売れそうな作品!?
概要
- 作品名:【鏡の国】
- 作者:岡崎琢磨
- 発売日:2023年9月12日(単行本)
- 発行所:PHP研究所
あらすじ
大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者である響子の姪に、突然こう告げる。「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」――。
削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そもそも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか……その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび上がる。
引用:PHP研究所
岡崎作品3作目
今回紹介している作品【鏡の国】でバンディーは岡崎作品3作品目になるのですが、冒頭に書いた通り正直岡崎作品を読むのには抵抗がありました。
岡崎作品の代表作【珈琲店タレーランの事件簿】シリーズの最初の作品を読んだのですがあまりにも合わなかったので読むのを途中で諦めて読破したかさえ覚えてないぐらい印象に残っておらず、申し訳ないですがパッとしない作品でした。
大抵はどんなにつまらなくても最後まではよむのですが不思議な事に【珈琲店タレーランの事件簿】だけは無理でした・・・、読みづらかったり難解だった訳ではないのですが肌に合わなかったんだと思います。
そんなあまり良い印象を持っていないので以降は岡崎作品を読むことは無かったのですが、今作【鏡の国】は表紙のところイラストやあらすじが気になったので頑張って久しぶりに岡崎作品を読む事に決めました!一体どうなるのか!?
作中作がメインの話
今回紹介している作品【鏡の国】は亡くなった作家室見響子の『遺作 鏡の国』について描かれています、展開が二つに分かれており現代パートは響子の姪が主人公の話で、もう1つのパートは『鏡の国』の話です。
現代パートは響子の最後の作品『鏡の国』を担当編集者から『削除されたエピソードがある』と告げられます、何故削られたのかどういった理由で?それを解明するために『鏡の国』を読んでいくのでした。
『鏡の国』パートは響子の過去を描いた作品でもあり、話的にもミステリー要素があるのでこのパートだけでも充分楽しめますがやはり最大の謎『削除されたエピソード』についてが1番気になります。
今作【鏡の国】は『作中作』の手法をとっている作品で最後まで『削除されたエピソード』については真相が明らかにならないので、現代パートの響子の姪同様『何故エピソードが削られたのか?』読者も同じ気持ちで読めるのは良いですね~!
『鏡の国』
作中作の主人公響は元アイドルだったがファンからの心ない言葉で傷つきトラウマを受け付けられる、大人になった今でも克服できておらず身体醜形障害を患っている事が発覚する。
他にも人の顔が覚えれない相貌失認等人の外見(ルッキズム)に関する事柄が多く出て来ており、あまり知識が無かったので興味深く読むことも出来たししっかり話の仕掛けに結びついているのは良かった!
響を含む幼なじみ3人と魅力的な会社の同僚同僚4人が徐々に仲良くなっていき、一緒に旅行に行ったりして青春小説要素もありますが、昔に起こった『ある事件』の真相を調べていくことになります。
幼なじみ3人にとっては重要な事であり、真相が明らかになるにつれて驚きが待ち受けています!ミステリー要素のところは面白く先が気になりどんどん読んでしまいました!
反転
今作【鏡の国】は本の帯にある通り『反転』が重要な要素になっています!響子の削除されたエピソードだけでも楽しみがあるのにさらに驚きが待ち受けてますからお楽しみに!
ここからはバンディーが感じた事を忖度無しで書かさせて頂くとやっぱり本の帯にあまり読書を期待させる煽り文は書くべきではないと思います!前からずっと言ってますが、面白かったら良いですがつまらなかったり、肩透かしを喰らった時のガッカリ度は半端ではありません!
今までの経験上、本に煽り文書いてる作品で本当に驚いた事がある作品に出会ったためしがありません!何ならハードルだけ上がって残念な気持ちにしかなってません(笑)本当に面白い作品程余計な事は書いてません、煽り分書いてる方が気になってしまう心理も十分分かりますがリスクの方が高いです・・・。
【鏡の国】確かに楽しめましたが途中でトリックに気付いてしまいましたし、どこかで読んだことがある気がして残念でした。同じルッキズムを題材にした藤崎翔【逆転美人】の方が驚けたので気になる方はチェックしてみてください!
厳しい感想になりましたが、決して駄作ではなく【珈琲店タレーランの事件簿】よりは個人的には面白かったので楽しんで読むことは出来るのでご安心を!!
【鏡の国】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆