ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は米澤穂信の【冬期限定ボンボンショコラ事件】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
『小市民シリーズ』と言うシリーズ作品で、今までに短編を除き3作品出てます。
出来れば順番に読んでから今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】を読むとより楽しめます!
ただの青春小説ではなくビターな要素もあるのが良い!
概要
- 作品名:【冬期限定ボンボンショコラ事件】
- 作者:米澤穂信
- 発売日:2024年4月26日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。
引用:東京創元社
シリーズを順番に読んでおく
今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】は冒頭に書いた通りシリーズ作品なので全て順番通りに読んで欲しいです!
【春期限定いちごタルト事件】、【夏期限定トロピカルパフェ事件】、【秋期限定栗きんとん事件】がシリーズ作品なので最低でもこの3つは読んでおくと登場人物に愛着が湧くし、より一層今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】楽しめます!
番外編で短編作品の【巴里マカロンの謎】も余裕があるなら読んでおけばなお良しです!!
主人公が轢かれる!?
今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】の主人公は、『小市民シリーズ』を通しても主人公である男子高校生の小鳩です。
そんな小鳩が冒頭でいきなり見知らぬ車にひき逃げにあい病院に入院する場面から始まります!
主人公がいきなりひき逃げにある展開って結構衝撃的ですが、このひき逃げが今作【冬季限定ボンボンショコラ事件】に深く関わってくるんですね~。
ひき逃げにあった時に一緒に帰っていたのがこれまた、『小市民シリーズ』のもう一人の主人公である同じ高校に通う女子高生小佐内さん、
彼女を助ける為に体当たりして小鳩は入院する事になりましたが、小佐内は一体どうなったのかは冒頭ではあまり語られないので不安になります。一体これからどのように物語が進むのか気になりますね~!!
過去と現在
今回紹介している【冬期限定ボンボンショコラ事件】は小鳩がひき逃げにあった現在の事件と、小鳩と小佐内さんが中学時代の時に起きたクラスメイトのひき逃げ事件、過去と現在を行き来して物語が展開していきます。
小鳩と小佐内さんの過去が明らかになるので大きな出来事ですね!
現在パートは小鳩が入院している病院での出来事がメインで、小鳩が寝ている間に小佐内さんが置手紙をしてくれるのですが、
タイミング悪く全く会えず手紙だけの繋がりがメインなので少し寂しい気もしましたが、終盤になるとその設定込みで楽しくなるのでお楽しみに!!
小佐内さんが小鳩のひき逃げ犯を『許さない』って書いた置手紙があり不安になります、しかも会えないので余計に小佐内さんが無事なのか?危険な行動をしてないか?手紙だけのやり取りだけなのが余計な想像をしてしまいますね~!
病室で小鳩が過去の出来事を振り返るのがもう一つのパートとなっています。
この過去の事件も今回のひき逃げ事件と似ている状況で小鳩のクラスメイトが被害者になっており、中学生の小鳩が独自にひき逃げ犯を見つけようと捜査していきます。
この小鳩が独自に行う捜査がいずれ後悔する出来事へと繋がっていくんですね~!
過去のパートを読んでいて一番に印象に残ったのが小鳩のウザさでした(笑)
中学生時代の小鳩を見ているとそりゃあ~『小市民』として生きていこうと思うのにも納得でした!!
完結なのか・・・!?
今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】は終盤には現在と過去の出来事が解決しますが、さすが!米澤穂信ですね~!!
安心して読めるしミステリー的な仕掛けもあるので満足して読めるでしょう!!
物語の終わり方もほろ苦さや寂しさ等しっかり余韻に浸れる終わり方は良かったです。
ただ今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】でシリーズ完結なので小鳩と小佐内さんと会えな無くなるのが寂しい・・・。
【春期限定いちごタルト事件】と【冬期限定ボンボンショコラ事件】の間の期間でもいいので、
【巴里マカロンの謎】のように番外編でもいいので定期的に読みたいですね~!
また会えることを楽しみに待っています!
続編で再会できるかまだわかないですが、2024年7月にアニメ化して放送されるので今はそれが楽しみでなりません!!
【冬季限定ボンボンショコラ事件】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆
【サクッと!オススメ作家別リスト!!】