ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品はベンジャミン・スティーヴンソンのミステリー小説【ぼくの家族はみんな誰かを殺している】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
かなりタイトルからして気になる作品だとは思いませんか!?実際に読んでみると・・・。
タイトルが意味する事とは!?
概要
- 作品名:【ぼくの家族はみんな誰かを殺している】
- 作者:ベンジャミン・スティーヴンソン
- 発売日:2024年7月25日(文庫本)
- 発行所:ハーパーBOOKS
あらすじ
ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。
引用:ハーパーBOOKS
遊び心がある!?
今回紹介するベンジャミン・スティーヴンソンのミステリー小説【ぼくの家族はみんな誰かを殺している】は当初タイトルに惹かれて手に取った作品でした!
実際に読んでみると作者の遊び心が感じれる良作ミステリー小説ですね〜。
海外ミステリーが好きな方はたまらないのでは無いでしょうか!?
ページの最初にかの有名な『ノックス十戒』が現代的に引用されてます!この時点で今作【ぼくの家族はみんな誰かを殺している】はしっかりとしたミステリー作品だと期待してしまいます。
あとは『信頼ならない語り手』も上手く取り入れており作者の遊び心に拍手です!
ノックスの十戒
あまり『ノックスの十戒』を知らない方の為に記載しておきますね!
『ノックスの十戒』
- 1:犯人は、物語の当初に登場していなければならない。ただしその心の動きが読者に読みとれている人物であってはならない。
- 2:探偵方法に、超自然能力を用いてはならない。
- 3:犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)。
- 4:未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。
- 5:主要人物として「中国人」を登場させてはならない。
- 6:探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。
- 7:変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない。
- 8:探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。
- 9:サイドキックは、自分の判断を全て読者に知らせねばならない。また、その知能は、一般読者よりもごくわずかに低くなければならない。
- 10:双子・一人二役は、予め読者に知らされなければならない。
これらが『ノックスの十戒』です、今まで読んで来たミステリー作品で上記に該当するトリック等頭に浮かんだのではないでしょうか?
バンディーも『ノックスの十戒』をきちんと知ったのは大人になってからで、海外ミステリーを読むようになってからです。
以前紹介した法月倫太郎の【ノックス・マシン】当時は面白さが分からなかったが今なら分かるかも!?
読みやすい!?
プロローグから作者の遊び心が感じられます、ぼくの家族はみんな誰かを殺しているとはっきり宣言しるし、何ページと何ページには人が殺されると書かれていたり今まで読んだこと無い展開なのでワクワクします!
こんな風な始まりなので、作品自体もミステリー小説ですが堅苦しくなく、非常に読みやすい作品となっていますミステリー初心者や苦手な方にもオススメ出来ますね〜。
内容もしっかり殺人事件も起こるし、連続殺人鬼も登場するので謎解き作品としても満足出来き、お約束の展開や伏線どんでん返しもあるのでミステリー玄人も楽しめる内容です!!
カニンガム家
今作【ぼくの家族はみんな誰かを殺している】の主人公は語り手でもあるアーニーです。
アーニーはカニンガム家の一員ですが、このカニンガム家が本作の重要な要素となっています。
冒頭で起きた兄マイケルと遭遇した事件、実父が起こした過去の出来事、悪名高いカニンガム家!?と色々な要素が詰まっています。
雪山のロッジで久しぶりにカニンガム家が集まる事になったがそこからまた悲劇が・・・。
兄弟や親だけでは無く、親戚も含まれるので沢山の人物達が登場します。
みんな個性的なキャラクターなのですんなり頭に入るので読みやすかったですね〜!一体誰がどのようにして人を殺したのか!?かなり気になる!
アーニーの手元にある大金や連続殺人鬼の正体等など、最後までに気になる展開ばかりで飽きずに読むことが出来ました!
ただバンディーは家族全員が誰を殺した事があるって書いてたので、佐藤究【QJKJQ】のように家族全員猟奇殺人鬼みたいな話だと思ってましたが、また違って方向性の作品でしたが満足出来ました。
ただ、【QJKJQ】のように海外ミステリーでも家族全員猟奇殺人鬼の設定の話は絶対面白いと思いますけどね〜!
【ぼくの家族はみんな誰かを殺している】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆