山田風太郎の本格ミステリー×明治時代小説!【明治断頭台】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど〜も、バンディーです!!

今回紹介する作品は山田風太郎の時代小説をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!

山田風太郎の名前はかねがね伺ってましたが、作品を読むの初めてなのでワクワクします!

時代小説かと思いきや!

侍

概要

  • 作品名:【明治断頭台】
  • 作者:山田風太郎
  • 発売日:2012年6月22日(文庫本)
  • 発行所:角川

あらすじ


山田風太郎

バンディーが山田風太郎の存在を知ったのは作品からではなく、『山田風太郎賞』でした!

賞の名前にまでなるのだからきっと凄い作者なんだろうな〜とは思ってましたが、作品は今まで読んだことはありませんでした。

『八犬伝』や『忍法帖シリーズ』が代表作と言われてます、バンディーも時代小説作家のイメージが強くあったので山田風太郎作品には手を出して来ませんでした。

ここ最近は読まず嫌いを辞めるよう心がけており、ついに山田風太郎作品を読むことに決めました!

色々なジャンルを書き分ける作家だと改めて知りましたが、バンディーはそんな数ある作品の中でも今作【明治断頭台】を選びました。

断頭台

今回紹介している【明治断頭台】はタイトルから分かる通り、明治時代が舞台の作品です。

バンディーは明治時代も好きですが、それよりも『断頭台』に惹かれました、以前紹介した夕木春央【サロメの断頭台】が強烈過ぎて勝手に今作も面白いはず!と予想しました。

もちろん断頭台とはギロチンの事でそれがどのように関わってくるのかと、やっぱりギロチンと言う恐ろしく魅力的なキーワードは読みたくなりますね〜。

役人を糾弾する大巡察の香月経四郎と川路利良コンビが主役の作品ですが、この2人がいい味をだしてます!まさにナイスコンビですが、他にもフランス人女性のエスメラルダが登場します。

このエスメラルダが重要な、役割を担っており毎章事件が起きますがその度に事件の被害者の霊を自身に口寄せして真相を語ります。

そのシーンが毎回印象的でした!

連作短編小説

今作【明治断頭台】連作短編小説となってます、時代小説は勝手に長編や短編のイメージでした(笑)なので今作が連作短編小説と言うこともあり余計に興味を持ちました!

先ほども書きましたが、毎章事件が起きエスメラルダが不思議な力で真相を解明します、時代小説と本格ミステリーの相性はやはりいいですね!

毎回驚かされる真相とエスメラルダの解決の仕方が印象的ですが、トリックも以外としっかりしてました!

連作短編小説なので少しづつ全体を通してストーリーが進んでいくのもGOOD。

なんと言っても今回紹介している【明治断頭台】の注目するところは最終章でしょうね〜!

まさかそんな展開になるとは思わなかったし、ネタバレになるので詳しく書けないのが残念です・・・。

時代小説×本格ミステリーが詰まった章でしたし、ラストの展開もしっくりきました、ただ若干全体を通して読みにくかったのが残念でした。

最近で良かった時代小説では永井紗耶子【木挽町のあだ討ち】がありそれとは違ったベクトルの作品でした!

初めての山田風太郎作品が今作【明治断頭台】で良かった!

【明治断頭台】

バンディー的オススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

【サクっと!オススメ作家別リスト!!】

-