ハイ！ど～も、バンディーです！！
今回紹介する作品はホリー・ジャクソンのミステリー小説！【優等生は探偵に向かない】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います！！
前作【自由研究には向かない殺人】に引き続き今作も傑作ミステリーになれるのか！？
前作とは毛並みが違う結末に驚く！？
概要
- 作品名:【優等生は探偵に向かない】
- 作者:ホリー・ジャクソン
- 発売日:2022年7月22日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
高校生のピップは、友人から失踪した兄ジェイミーの行方を探してくれと依頼され、ポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めることに。関係者へのインタビューやSNSも調べ、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。やがてピップの類（たぐ）い稀（まれ）な推理が、恐るべき真相を暴きだす。
引用：東京創元社
前作【自由研究に向かない殺人】は傑作ミステリーである
今回紹介していく【優等生は探偵に向かない】の前にホリー・ジャクソンのデビュー作【自由研究に向かない殺人】について軽く触れておきます！
【自由研究に向かない殺人】は本国イギリスでは高い評価を受けた作品ですが、ここ日本でも年末の4大ミステリーランキング本にも1位が１つ、2位が3つ獲得するなどかなり高い評価を受けています！
実際にバンディーも読んでみましたが、青春ミステリー要素がある作品でしたが、それだけではなくほろ苦い気持ちになる作品でもありました！今作【優等生は探偵に向かない】を読む前に是非読んで頂きたいですね～！決して損はしないはず！！
前作は読んでいた方がいいかも！
今作【優等生は探偵に向かない】の主人公は前作同様女の子のピップが探偵役？で男の子ラヴィが相棒的役割で活躍します。前作【自由研究には向かない殺人】と同じくまたピップは同級生から『兄が失踪したから探して欲しい』と依頼されます。
まず読みはじめて感じたのは今作【優等生は探偵に向かない】を読む前に出来れば前作【自由研究には向かない殺人】を読んでおいた方が良いと強く思いましたね～！！
軽い前作のネタバレもありますし、相棒ラヴィとの関係性や前作に関わった人達が多数登場するので、前作を読んでない方は多分頭の中が『？？』で一杯になると思いますし読んでいても頭の中を整理するのが大変だったので読んでない方はかなり読むの苦戦するかも知れません！
今時のツールを使用する主人公
今作【優等生は探偵に向かない】も前作に引き続きピップは最新のツールを使用して事件を捜査していきます。ポッドキャストやSNSを駆使して様々な情報を得ていくのはかなり近代的で目新しさがありました！
ただ今は新しいツールでも何十年もしたら当時は新しいツールも古臭く感じてしまうんでしょうね～、最新の技術や時事的な事を作中に盛り込むと当時は斬新でも何年かしたら古臭く感じてしまうのが難しい所ですね！！
今作【優等生は探偵に向かない】は新しいツールを取り入れることで今までにない作風でメリハリが効いています！ただバンディーはポッドキャストがあまり分からなかったのでピンとはきていませんでしたが(笑)楽しめました！
失踪事件の真相は
前作【自由研究には向かない殺人】に引き続いて今作も友人の依頼から失踪事件をピップは調べる事になります！また似た展開になるのかな～ってこの時点では不安になりました。
前作同様ピップ様々な最新ツールを使い失踪の情報を得ていきますがなかなか思うように事件の捜査は進まないんですね～！前作と似たような展開が続きバンディーは中盤まで退屈な時間が続きました・・・。
先が不安になりながらも前作はもっとテンポも良く面白かったはずなのでこれから面白くなると信じて我慢して読み進めて行きました！
頑張って最後まで読んで欲しい！
いまいち盛り上がりに欠けながら話は進んでいきますが、やはり信じた通り終盤はドンドン面白くなってくるので是非我慢して読んで欲しいです！！
今作【優等生は探偵に向かない】は前作は青春要素もありましたが今作は反対に読み終わった後も尾を引くようなビターな展開が待ち受けるので、前作と違う雰囲気がいいアクセントになっておりバンディー終盤は一気読みしてしまいました！
このビターな気持ちになるのも前作を読んでるからこそ主人公ピップの気持ちが痛いほど分かるので余計に今作にそれが活きてきて作品に深みがましていました！
バンディー的には最後の終わりかたが前作と全く違い読み終わった後の気持ちも正反対になりましたが、あの終わりかたで良かったと個人的には思います！
しかし、終盤までの展開があまりテンポが良くなかった点がマイナスでしたね～！それが無ければまた読み終わった後の評価も変わった筈なのにそこがかなり残念！！また続編があるという噂なので続編にはかなり期待をしてしまいます！
【優等生は探偵に向かない】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆