ネタバレ無し感想【むかしむかしあるところに死体がありました】

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する小説は前々からタイトルと本のジャケットが気になっていたのですが、ついに最近読み終わった【むかしむかしあるところに死体がありました】です!!

タイトルには騙されるな!!

概要

作品:【むかしむかしあるところに死体がありました】

著者:青柳碧人

発行日:2019年4月21日

発行所:双葉社

あらすじ

昔ばなし、な・の・に、新しい!鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?

「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。

引用:双葉社

ありそうで無かったミステリー

皆さんも今まで必ず一度は聞いたことがある昔話がベースのミステリー小説です!

バンディーも今まで色々な小説読んできましたが、さすがに昔話がベースの小説は初めてだったので、『面白いかな?大丈夫かな!?』っていう不安な気持ちと『どういう風に昔話をミステリーに仕上げてくるのか?』っていう楽しみな気持ちが半々に入り混じた気持ちで読み始めました!!

結果・・・・『以外にミステリー合うじゃん!!』って事が判明しました(笑)!!

ミステリー初心者や苦手な方に是非読んで貰いたいですね!!

構成

簡単に各章とベースの昔話を紹介します!

1章:【一寸法師の不在証明】

これは言わずもがな一寸法師がベースの物語です。

今までの一寸法師のイメージがガラリと変わる作品ですね!

2章:【花咲か死者伝言】

こちらはベースは花咲か爺さんですね!

犬の目線で語られるお話ですが、最後には嫌な後味に・・・

3章:【つるの倒叙がえし】

こちらは鶴の恩返しがベースのお話です!

この章がバンディーの一番のお気に入りで最後にはアッと驚く出来事が・・・

4章:【密室龍宮城】

このお話は浦島太郎がベースの物語です!

この章はバンディーの読み込みが甘かったのか、ミステリー要素はありましたがいまいちしっくりきませんでした・・

5章:【絶海の鬼ヶ島】

こちらはかの有名な桃太郎がベースの物語です!!

お約束のミステリー要素も組み込まれ、最後に驚きも待っていますし初めの章からしっかり読んだ人はニヤリとする要素もあるのでお楽しみに!!

バンディー的感想

最初は本のジャケットに惹かれたのですが実際に【むかしむかしあるところに死体がありました】を読んでみるとしっかりミステリーのトリックも使われており読みやすかったです!!

以前紹介した【死神の精度】は連作短編集でしたが【むかしむかしあるところに死体がありました】もゆる~くですが連絡短編集の要素があるので最後まで読んで貰えると気づくことがあるはずです!!

誰でも知っている昔話とのギャップが面白さのキモですね!

原作!?の昔話とは違いブッラクユーモア溢れる作品に仕立てあげてるのでそのギャップが面白く感じます(笑)

本格ミステリ等を想像して読んでしまうと肩透かし感はありますが、ミステリー初心者やミステリー苦手な人にこそ読んで欲しい作品です!!

【むかしむかしあるところに死体がありました】

バンディー的オススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

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