ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は月原渉のデビュー作品【太陽が死んだ夜】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
バンディーがよく読んだことない作品を探す時に参考する『鮎川哲也賞』受賞作品です!面白い作品が多いので今回も期待して読んでみました!
過去の事件の再来か!?

概要
- 作品名:【太陽が死んだ夜】
- 作者:月原渉
- 発売日:2014年6月13日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
ニュージーランドの全寮制女子校に、親友と共に編入してきたジュリアン。彼女は同校の卒業生である祖母が遺した手記と、古い手紙を携えていた。手記には教会堂で起こった殺人事件について、手紙には復讐をにおわせる不吉な一文が記されている──。教会堂での伝統行事の夜、ジュリアンと6人の女子生徒たちに悲劇が……。これはあの事件の再現なのか?
引用:東京創元社
祖母の手記
今作は過去と現在で事件が起きます!過去では主人公ジュリアンの祖母視点で起きた出来事を手記で語られます。
読んでいて既視感を感じたのですが、以前紹介した【白薔薇殺人事件】を思い出しました!
【白薔薇殺人事件】では主人公の大叔母が過去に自身が殺さると予言を告げら約60年に及ぶ記録をもとに主人公が事件を解決していきます。
ね!?意外に似てると思いませんか(笑)?模倣したとかでは無いと思いますが、いずれミステリー界隈もネタが飽和状態になってしまうのかと不安になりました・・・。
過去でもニュージーランドの全寮制女子校が舞台ですが、冒頭で登場する日本人コゴロウを若かりし祖母が匿ってしまうことで事件が起こるのでした。
悲惨な事件が起こりその出来事が現在にまで及ぶとは!話の展開としては過去と現在またがってる起こる事件ありきたりですがやっぱり先は気になる。
事件の再来!?
現在パートでは冒頭で書いた通りジュリアンが主人公で祖母の影響力が強く、同じ全寮制女子校に親友バーニィと共に通うことになります。
一緒に同じ学校に通ってくれるなんてかなり素敵な親友バーニィですが、作中でもいい味がでてます!
そして、もう一人いい味が出てる登場人物日本人の少女ベルの存在です!
今作の探偵役でもありどこかクールなキャラ設定で良いですね〜!ベルと言うのも実際の名前ではなくあだ名なので本名もきっと作中に関係するんだろうな!と予想しながらワクワクしながら読みました。
現在でも過去の事件をなぞるような殺人事件が発生します、しかも嵐のせいでクローズドサークル化してしまいます!この点もミステリー好きには刺さりますね〜。
連続殺人が発生して犯人に追い詰められる展開は読んでいてハラハラしました。
真相はミステリーのマナーをしっかり守ってますが、そこまで意外性が無かったのは残念・・・。
後はメインの登場人物以外はあまりキャラが立っておらず誰が誰が分かりにくかったです。
冒頭の日本人同士のやりとりをもっと上手く活かしてほしかった!
ただやはり『鮎川哲也賞』受賞作品は読みたくなる作品が多いのは間違いないですね〜!!
【太陽が死んだ夜】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆
