ラストで全て台無しのミステリー小説!?【友が消えた夏 終わらない探偵物語】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は門前典之のミステリー小説【友が消えた夏 終わらない探偵物語】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

門前典之の作品は初めて読むのですがあらすじと表紙に惹かれて購入しました、何の予備知識無いのでこういう場合は面白いかそうでないかギャンブル要素が強いので楽しみです!(笑)

3つの出来事が意外な形で繋がる!?

山荘

概要

  • 作品名:【友が消えた夏 終わらない探偵物語】以下【友が消えた夏】
  • 作者:門前典之
  • 発売日:2023年2月14日(文庫本)
  • 発行所:光文社

あらすじ

一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司は、相棒の宮村達也からある事件の記録を渡される。名門大学演劇部の劇団員たちが、夏合宿中、一夜にして首なし白骨死体と化した衝撃的な事件。その詳細な記録が、連続窃盗犯の所持品から見つかったのだ。犯人と目される人物の遺体も発見され、事件は一応の決着を見ていたのだが――。

引用:光文社

文庫本書き下ろし作品

今回紹介している門前典之【友が消えた夏】光文社の文庫書き下ろし作品となっています!大体は単行本から文庫本の流れが大概ですが今作みたいに文庫書き下ろしはバンディー的には何故か得した気がしてしまいます(笑)

単行本から文庫本までは3~5年ぐらいかかるイメージで待つのが待ち遠しくもありもどかしくもあるので、いきなり文庫本で書き下ろしが出たらやっぱり嬉しいですね~!

鶴扇閣で起こった事件

今作【友が消えた夏】は大きくは3つの出来事が描かれます!まずは『鶴扇閣』で起こった事件について。

大学の演劇部の部員達が『鶴扇閣』に訪れ合宿をしていたが、ミステリーではお決まりの道路が決壊し孤立した陸の孤島状態になり事件が起こります、どのような結末を迎えるかハラハラしながら読んでいきますが、そもそもこの事件は首無し白骨化死体として被害者も判明し犯人と思われる遺体も発見されてるので一応解決?はしているのでした。

そしてこの事件の詳細は被害者が遺したボイスレコーダーから判明するのでした・・・。

タクシー拉致事件

もう1つの事件は建築関係に携わっている御厨友子が流しのタクシー運転手に拉致されてつれ回される事件が描かれます。

こちらは連続殺人事件等は起きませんが、拉致された友子記憶喪失である一定の期間の記憶がありません、このタクシー運転手も面識がなく記憶喪失の時に会った人物かもと思い出しますがピンと来ず、犯人の目的が分からないのがかなり不気味です。

友子は昔の記憶を思いだしていたら何者かにストーカー被害に遭っていますし、身の回りでも不可解な事が起こっており、今回の拉致事件の犯人と関係あるのか考えていきます。

拉致事件は大きな動きは無いものの話の終盤では物語が大きく動き始める展開が待ち受けています!

現在

先ほど紹介した『鶴扇閣事件』『タクシー運転手拉致事件』はいずれも『過去』の出来事になります。そして今作【友が消えた夏】の主人公蜘蛛手が登場します。

探偵役の蜘蛛手と友人で助手役の宮村コンビの登場で『鶴扇閣事件』もボイスレコーダーから書き起こされた事件の概要を推理していきます。

この蜘蛛手と宮村コンビは読んでいても嫌な掛け合いでは無かったのでもっとこの2人のパートを増やしても良かったと思いました!

【現在】パートで『鶴扇閣』の真相が判明しますが、事件事態はパッとせずに地味でしたが、トリックは騙されてしまいましたね~!そして【タクシー運転手拉致事件】の真相も薄々は気づいてましたが、バンディーの読みがまだ浅かったのが悔やまれます!ここまではミステリー小説としては楽しめましたが・・・。

最後で台無し・・・

今回紹介した【友が消えた夏】は蜘蛛手が推理すして真相に驚かされる所までは充分楽しめましたが、物語ラストでバンディーの評価は覆りました!

勿論悪い方にです!!事もあろうにバンディーが1番嫌いな物語の終わらせ方をしてきたので本をぶん投げそうになりました!書き殴りたいがネタバレになるので我慢しますが本当に残念でした・・・。

もっと綺麗に終わらされた筈なのに、確かに今作【友が消えた夏 終わらない探偵物語】ってタイトルの意味は納得出来ましたが結局何がしたかったのか久しぶりに読み終わって呆れました、詠坂雄二【電気人間の虞】以来の残念ぶりでした!

もしかしたらバンディーの解釈や感性の違いかもしれませんのであくまでもバンディー個人的感想になります、もしも今作【友が消えた夏】を面白いと思える猛者がいたら尊敬致します!しかし、途中までは良かったので本当に惜しい作品でした!!

【友が消えた夏 終わらない探偵物語】

バンディー的オススメ度

★★★☆☆☆☆☆☆☆

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