ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品はウィリアムス・ショーのミステリー小説【罪の水際】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
海外ミステリーも最近読むようになり、やっと苦手意識なく読めてきたので今作も楽しみ!
人間模様を上手く描いた作品

概要
- 作品名:【罪の水際】
- 作者:ウィリアムス・ショー
- 発売日:2025年4月23日(文庫本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
ケント州の海辺の町ダンジェネス。休職中の女刑事アレックスは、同性婚パーティに居合わせ、花嫁に襲いかかろうとした中年女性を間一髪で阻止する。一方、町では夫婦の凄惨な死体が発見され、現場に血文字のメッセージが残されていた。町の多くが巻き込まれた大規模な投資詐欺に、少なからず関連があるようだが──。
引用:新潮社
英国ミステリー
今作【罪の水際】は英国ミステリーです。
バンディーは昔から勝手に海外ミステリーと言えばアメリカって勝手に思い込んでましたが、よくよく考えたら英国ミステリーの方がアツいですね!
気づかなかったですが、以前紹介したM・W・クレイヴン【ストーンサークルの殺人】、アンソニー・ホロヴィッツ【マーブル館殺人事件】、ホリー・ジャクソン【自由研究には向かない殺人】等が英国ミステリーだったんですね〜。
どれもミステリーランキングにランクインするばかりの作品達でこれらも英国ミステリーから名作が生れる可能性は高いですね!
ミステリー映画はアメリカのイメージがあったのでミステリー小説もアメリカ産が主流かと思いましたが、アメリカの小説はサスペンスの方が多い気がします。
海外ミステリー初心者の方は英国ミステリーから触れてみはいかがでしょうか!?
主人公は休職中の女性刑事
今回紹介しているウィリアムス・ショー【罪の水際】の主人公アレックスは女性刑事ですが現在は休職中です。
主人公が刑事で休職中という設定は最近読んで感想も書いた、佐々木譲【廃墟に乞う】の主人公仙道もある事件がきっかけで刑事を休職中になっています。
たまたまですがこのような同じ設定を読んでより印象に残りました!
ちなみに【廃墟に乞う】は直木賞を受賞した連作短編警察小説なので興味がある方は是非!
話がそれましたが今作【罪の水際】のアレックスは読み始めた時から休職中でハッキリとした原因が読書最初はまだ分からないんですね〜。
ただアレックスがおっている心の傷は多少なりとも作中にも関わりがあるので読み進めていくとある程度は分かってきます。
正義感が強いからこそ抱えるものがあるアレックス、そんな休職中に起きた出来事からお話は動き始めます。
休職中のアレックスは刑事として復帰できるのか?心の傷も完治するのか?事件だけでは無く人間模様もしっかり描かれてるのが今作の良いところ。
いくつかの事件
今回紹介した【罪の水際】は冒頭からいくつかの事件が起こります。
同性婚した女性の夫婦に突如刃物を持ち襲撃してきた中年女性!間一髪でアレックスの予感で防ぐ事が出来ました。
後日老婦が惨殺され意味深なメッセージ、そして殺された時間に人魂らしきものを見た情報も!オカルト要素もあるのか!?
中年女性の息子で襲撃されそうになった同性婚の女性の元夫も漁船で海に出たさいに転落し行方不明に・・・。
他にもいくつかの出来事が起こり読書を飽きさせません!!
ひとつひとつが意味の無いように思える事件、どれが関係しているのか?それとも全く無関係なのか!?先が気になってたまりません!
最後に
今作【罪の水際】は突出した事件は無いものの丁寧に描かれた人間模様が最大のウリだと感じました!
登場人物達も魅力的で海外ミステリーだがしっかり読めました。
ただ気になったのがか【罪の水際】は実はシリーズもので今作は第1作目では無いんですね〜。
だから最初読んでてところどころ分かりにくい描写があり、多分過去の事を書いてたのだと思います。
出来れば過去も翻訳され一気に読めたら更に楽しめると思いました!!
【罪の水際】
バンディー的オススメ度は
★★★★★★☆☆☆☆