ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は殊能将之【黒い仏】をネタバレ無しで紹介していきます!!
いや~【黒い仏】はバンディーが今まで読んできた小説の中でも大問題作の1つですね~(笑)前回紹介した多島斗志之の【黒百合】は超絶技法の作品で驚かされましたが、その次に読んだ作品が【黒百合】とは違った意味で驚かされるとは全く思いませんでした!!
あなたは読み終わった後一体どういう感情を抱いているか!?
概要
- 作品名:【黒い仏】
- 作者:殊能将之
- 発売日:2001年1月10日(単行本)
- :2004年1月16日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
9世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、1つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える2つの事柄の接点とは? 日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する2つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作(いするぎぎさく)は、導き出せるのか? 賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。
引用:講談社BOOK倶楽部
どうした?殊能将之!?
今作【黒い仏】の作者は殊能将之でバンディーが大好きなどんでん返し作品の名作!【ハサミ男】の作者でもあります!!
初めて 【ハサミ男】 を読み終わった時最初は全く意味が分からず、騙される喜びを教えてくれた作品でもう一度読み直してしますどんでん返し小説の殿堂入りと勝手にバンディーは思っています!!
そんな驚きの作品を書いた殊能将之の次作はかなり期待して読んだのが今作【黒い仏】でしたが読み終わったあと・・・・『どうした?殊能将之!?』って呟いてしまいました(笑)
序盤は秘宝探しと不可解な事件
【黒い仏】は主人公の探偵石動が助手のアントニオと共に依頼人から9世紀の唐の秘宝を探しの依頼を受ける所から物語は始まります!
秘宝探しとは別に福岡で不可解な事件が発生して、こちらは刑事の視点で捜査が進んで行きます。しかも福岡は巨人とダイエーの日本シリーズが行われており、随所に野球ネタが入っているのが笑ってしまいましたね~(笑)
石動の方でも福岡の寺?で秘宝探しが進んで行くのですが、怪しい人物の登場や謎に迫っていきますが、助手で相棒のアントニオとのやり取りが意外に面白く読んでいても苦では無かったですねこの時点では!
次第に無関係かと思われていた秘宝探しと福岡で起きた不可解な殺人事件が意外な形で交わっていきます!
徐々におかしくなり始める・・・
物語中盤は秘宝が関わってき中国ネタも絡んでくる事件かと思っていたのですが、徐々に話がおかしくなり始めます・・・
夢かと思っていた出来事が実は夢で無かったり、名作漫画【ジョジョの奇妙な冒険】みたいな事が起こり始めだんだん読んでいたバンディーも頭の中で『????』が浮かぶようになり始めました(笑)その時点でいや~な予感がしましたが事件の謎の解明に探偵石動は動いているので単なるバンディーの勘違いと思い読み進めていく事にしました・・・
小説も色々なジャンルがあってもいいと思います!ミステリーや恋愛小説、ホラー、冒険小説等々、それらに三津田信三の様にホラー×ミステリー【首無しの如き祟るもの】、乾くるみの様に恋愛×ミステリー【イニシエーションラブ】や【セカンドラブ】等々ジャンルを掛け合わせて面白い作品ありますが今作【黒い仏】は一体何になるのだろう?ミステリー×○○・・・・?
本を投げつける私
今作【黒い仏】いや~やってくれましたね!!ネタバレを防ぐ為詳細は省きますが、物語終盤ではとんでも展開が待ち受けています!!バンディーも読み終わった後久しぶりに何とも言えない感情になりました(笑)
皆さんが予想をしている右側斜め上どころか、宇宙にぶっ飛ぶぐらい予想外の展開が待ち受けています!こりゃ~問題作って言われるだけあって納得ですわ!!
今作【黒い仏】は賛否両論は絶対ありますね!なんなら否が圧倒的に多いのではないでしょうか!?久しぶりにトンでもない作品に出会いました!読み終わった後本をぶん投げたくなったのいつ以来だろうか・・・以前紹介した歌野晶午【葉桜の季節に君を想うということ】も読み終わった時ぶん投げそうになりましたがこの時は衝撃の真実に驚き興奮した為です!今回【黒い仏】は違う・・・
バンディーは【ハサミ男】のせいで今作に対するハードルが上がっていたのも事実ですが、それを軽く超えてくるとは恐るべし!(笑)これから読み人は予備知識無しで読む方がバンディーみたいに衝撃を受ける事が出来ますよ~!!
以前に読んだ詠坂雄二【電氣人間の虞】も読んだ時も唖然としましたが【黒い仏】も同じぐらいの衝撃でした!このトンでも展開を楽しめる人は面白いかもしれませんが残念ながらバンディーはハマる事が出来ませんでした・・・あなたは一体どっちでしょうか?
どうした?殊能将之!?・・・
【黒い仏】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆