ハイ!ど~も、バンディーです!!
音楽ならジャケ買いって言葉がありますが、今回バンディーは小説のタイトル買いで読んだ本京極夏彦【死ねばいいのに】を紹介していきます!!
京極夏彦と言えば怪談のイメージが強いが今作は現代が舞台だから気になりますね~!!
賛否両論の強烈なタイトル
概要
- 作品:【死ねばいいのに】
- 作者:京極夏彦
- 発行日:2010年5月15日(単行本)
- :2012年11月15日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏(くら)がり。極上のベストセラー。
引用:講談社BOOK倶楽部
目を惹くタイトルで本を手に取る
【死ねばいいのに】は一度目にすれば忘れられないほど強烈なタイトルでですね!!
普段の会話では絶対に発しない言葉です(笑)
だから余計にこのタイトルを見るだけで嫌悪感を抱く人がかもしれませんし、逆に惹かれて一体どんな内容なのか気になってバンディーみたいに読んでしまう人がいるのも事実です。
作者の京極夏彦は『このミス』や『本格ミステリ』にランクインする実力派の大御所のイメージがします(実際大御所ですが)
バンディーは【魍魎の匣】は読んだ事あるのですが、何とも幻想的でホラー小説、怪奇小説の要素もあり、当時はそんな小説読むのが初めてだったので何とも不思議な気持ちになりました。
以前紹介した【首無きの如き祟るもの】の作者三津田信三も近い気がします!
こちらの小説も衝撃を受けた作品なので未読の方は是非!!
バンディー的感想
そんな大御所京極夏彦がわざわざ賛否両論起こる事は目に見えていたはずなのに、あえて【死ねばいいのに】というタイトルをつけたのにはやはりそれなりに意味があるのでは!?と考えたのです!!
今作は連作短編集に近い書き方がされていて、登場人物の『ケンヤ』は全章通して出てくるのですが、亡くなった亜佐美について色々聞いて回っているのですが、この人物の行動や言動などが気になりモヤモヤしたまま読み進めました。
各章ごとに必ずタイトルにもある【死ねばいいのに】と言う言葉が必ず出てきます、各章でも物語のオチはありますので一話ごとにも胸に刺さる物語が紡がれます。
ただずっと対話のスタイルで話が進んでいくので少しダレてきやすかったのが唯一のネックでしたが・・・
しかし最大の謎!なぜ亜佐美は殺されたのか?犯人は一体誰なのか?ケンヤの真意は一体?等気になる問題を残したまま物語は進んでいきますが、5人目の話の最後に差し掛かったあたりで物語は急変し、一気に最終章に話が突入していきます!
そういった驚きも持ち合わせている作品なので、タイトルだけに騙されず変な色眼鏡で見るのではなくきちんとした作品なので是非心して読んで欲しいですね~!!
【死ねばいいのに】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆