ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は白井智之のミステリー小説【お前の彼女は二階で茹で死に】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
タイトルからも分かるように、普通のミステリー小説を読み飽きた方にはピッタリの作品だと思います!刺激を求める貴方に・・・。
鬼才が贈る連作短編ミステリー小説!!
概要
- 作品名:【お前の彼女は二階で茹で死に】
- 作者:白井智之
- 発売日:2018年12月14日(単行本)
- :2022年8月5日(文庫本)
- 発行所:実業乃日本社
あらすじ
自殺した妹・リチウム(ミミズ人間)の仇を討つために、
刑事になったヒコボシ。事件を追いながら、
リチウムを自殺に追い込んだ連中の尻尾を摑み、
破滅させてやろうとたくらむ。
事件の謎を解くのは、
天才的な推理力を持つ女子高生探偵・マホマホ。
しかし、彼女はヒコボシに監禁されていて……。
引用:実業乃日本社
鬼才!?白井智之
今回紹介している作品【お前の彼女は二階で茹で死に】作者白井智之の作品はエログロ要素が強い特殊設定を手掛ける作家です!!
人間同士がくっついた世界の作品【東京結合人間】や食用クローン人間が育てられる日本が舞台の作品【人間の顔は食べづらい】そして、以前紹介した【おやすみ人面瘡】と【名探偵のはらわた】と言った一癖も二癖ある作品を得意とするミステリー小説界の鬼才です!(笑)
確かにエログロ要素があったり特殊設定があり、普通の小説では味わえない世界観が魅力的な作家で今作は特殊設定だけではなく、多重解決も楽しめるしっかりとしたミステリー作品なので安心して読ん下さいね!!
連作短編小説
今作【お前の彼女は二階で茹で死に】全5章で構成されている連作短編小説で、どの章のタイトルも普通じゃないんですね~(笑)
ミミズ人間はタンクで共食い
アブラ人間は樹海で生け捕り
トカゲ人間は旅館で首無し
水腫れの猿は皆殺し
後始末
見てもらったら分かると思いますが、今作は現実には存在しないミミズ人間やトカゲ人間アブラ人間と言った特殊な設定になっており、ただただ不気味な設定ではなく作中にきちんとミステリー要素としても活かされています!
今作【お前の彼女は二階で茹で死に】の隠れた主人公?の自殺願望があるミミズ人間のノエルが死ぬ前にとんでもない事をやらかしてしまいます!これが毎章冒頭に描かれていますが何故毎回こんな事を書いているのかは読んだら分かると思います!
警察管で主人公のヒコボシが全編通しての主人公ですが警察官にあるまじき行動を起こす悪徳警官でなんとミミズ少女のマホマホを監禁しているのです!
このマホマホはあらすじにも書いてありますが実は天才探偵少女なのです!ヒコボシは『ある事』の為にマホマホに事件を解決させ利用しています、この『ある事』が今作【お前の彼女は二階で茹で死に】を通しての重要な事で連作短編小説の大事な部分を担っています!勿論最終章で驚く展開があるのでお楽しみに!!
最後に
今回紹介した【お前の彼女は二階で茹で死に】は特殊設定が特徴の鬼才白井智之らしさ前回の作品になっており、人によっては不快感で全く受け付けないと思いますが、それ以上に今まで味わった事のないミステリー小説を堪能出来るはず!?
普通のミステリー小説に飽きてきた人はチャレンジするのもいいと思いますし、あえて今まで読んだ事ないジャンルに挑戦する事で読書の幅が拡がると思うので評価は読んでからしてみても遅くはありませんよ~!
特殊設定で驚いたのは今までありそうでなかったトリックを使った今村昌弘【屍人荘の殺人】は印象に残ってますね~!勿論作品自体も面白く、浜辺美波、神木隆之介主演の映画も面白くまだ原作小説の映像化した中では成功したほうではないでしょうか!?
今作【お前の彼女は二階で茹で死に】で白井智之作品に虜になった方は【人間の顔は食べづらい】や【おやすみ人面瘡】に是非チャレンジして欲しいですね~!!
【お前の彼女は二階で茹で死に】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆