過去の殺人鬼が蘇る!?小説【名探偵のはらわた】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

2020年のミステリランキング本でこのミス8位本格ミステリ3位を獲得した、特殊設定のミステリー小説【名探偵のはらわた】を紹介していきます!!

過去の殺人鬼対名探偵!?

概要

  • 作品:【名探偵のはらわた】
  • 著者:白井智之
  • 発売日:2020年8月19日(単行本)
  • 発行所:新潮社

あらすじ

悪夢が甦る――。日本犯罪史に残る最凶殺人鬼たちが、また殺戮を繰り返し始めたら。新たな悲劇を止められるのはそう、名探偵だけ! 善悪を超越した推理の力を武器に、「七人の鬼」の正体を暴き、世界から滅ぼすべし! 美しい奇想と端正な論理そして破格の感動。覚醒した鬼才が贈る、豪華絢爛な三重奏。このカタルシスは癖になる!

引用:新潮社

一癖も二癖もある作品を世に送る著者!?

【名探偵のはらわた】の著者白井智之をバンディーはここ数年このミスにランクインし出してから知るようになりました!!

印象はグロい要素があるとんでもない設定の小説を書く作家さんだな~と思いました。

食用クローン人間が生産される世界・男女が生殖の為結合人間になる世界(映画ムカデ人間のようですね)・人の顔をした瘤が全身に発症する奇病が蔓延した世界、等かなり強烈で特殊設定ばかりの世界観の小説を書く方です。

イメージは平山夢明に近いと思いましたが、もっと尖った世界観ですね、その為バンディーは今作【名探偵のはらわた】を読むまでは他の作品は全く読んだ事は無かったのですが、思い切って今回初めて白井智之作品を読む事になりました・・・

過去の凶悪殺人鬼が蘇る世界!?

初めての白井作品一体どんな読後感が待っているのか恐る恐る読み始めたのですが、今作【名探偵のはらわた】は実際に日本で起きた過去の凶悪殺人犯が蘇り、名探偵と対決していく事になるのですが、思ったほどグロい描写も無く読み進めていく事が出来ました、なのでこれから初めて読む方はご安心を!!

長編小説ではなく連作短編小説なので書く章で事件は解決していく事になり最終章でも物語は見事に終わりを迎えるのですが、まず第一章でこの世界観が受け入れられれば最後まで読み切れるはずです、そもそも殺人鬼が蘇る理由が描かれるのでしっかり理解したうえで読み進めていく事になります。

名探偵のはらわたとは一体!?

まず7小説のタイトルからして気になりますよね?【名探偵のはらわた】って一体どんなスプラッター小説家と思いましたがその意味は最後まで読んでからのお楽しみですね!!

主人公は名探偵の助手をしておりこの特殊設定の中で殺人鬼と対決していくのですが、バンディーは以前紹介した【屍人荘の殺人】を思い出しました!!

【屍人荘の殺人】も特殊設定の中で名探偵と助手が活躍するのですが、【名探偵のはらわた】を読んでいる時すっと頭の中によぎっていました!!

最後まで読んでみればバンディーと同じ様な気持ちを抱く人もいるはずです!

【名探偵のはらわた】は自分が思っていた予想とは違う方に転がりましたが楽しめました、ただしバンディーが好きなどんでん返しがあまり無かったのでそれが心残りで全体を通してのインパクトは期待値を超えてくる事は無かったですね・・・

【屍人荘の殺人】のようにもし映画化になったらミステリー要素よりホラー要素を強くした方が面白くなるかもしれませんね!ま~バンディーの戯言ですが(笑)

【名探偵のはらわた】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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