3冠達成の海外ミステリー!?クリス・ウィタカー【われら闇より天を見る】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は話題のクリス・ウィタカー【われら闇より天を見る】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

ミステリーランキング3冠を達成し、ゴールドダガー賞も獲得している評価も高い作品ですがバンディーは【われら闇より天を見る】ってタイトルと本の表紙が素晴らしかった!

近年の海外ミステリーではピカイチの作品!?

満月

概要

  • 作品名:【われら闇より天を見る】
  • 作者:クリス・ウィタカー
  • 発売日:2022年8月17日(単行本)
  • 発行元:早川書房

あらすじ

自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町に、かつての事件の加害者ヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱しダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が起こり……

引用:早川書房

海外ミステリー!ヒットの法則

今回紹介しているクリス・ウィタカー【われら闇より天を見る】も近年のヒットしている海外ミステリーに当てはまります。以前紹介した【ザリガニの鳴くところ】【父を撃った12の銃弾】もそうですね~!

『女の子が主人公』、『成長物語』、『親子愛』、『過酷な環境』が共通していると思います!勿論今作【われら闇より天を見る】も当てはまりますが、これからヒットする海外ミステリー小説が出てきたら検証してみたいと思います!

無法者ダッチェス

今作【われら闇より天を見る】は主人公の少女ダッチェスがすごく印象に残っています!負けん気も強くケンカぱやく自分の事を『無法者』って呼ぶぐらいなんで、個性が強い分周りからは浮いてる気がします。

父親はおらず母親のスターも不安定な状態なので弟のロビンの世話をしてあげるなど面倒見の良い一面もありますが、基本的には強い少女として描かれています。

何故家庭崩壊寸前のこんな状況になっている理由としては冒頭にも描かれていますが、30年前『ある出来事』が大きく関わっているのでした・・・。

周りの大人達

今作のもう1人の主人公と言っても過言ではない警察署長のウォークがいい味が出ていました、さらにウォークは30年前に起こった出来事に深く関わってるしダッチェスの母親とも子供の頃から顔馴染みなんですね~!

だからこそ問題児のダッチェスや弟のロビンを母親のリリー達の事を常に気にかけてくれているので、もう家族同様の存在でウォークがいなかったらダッチェスはもっとグレていたかも?と思うぐらいです!

そんなウォークにも人には言えない秘密を抱えており、その事も読んでいくと徐々に明らかになっていくのでした。

そして、リリーの父親でダッチェスとロビンにとっては祖父にあたるハルも印象に残った人物でした!ある事情からハルが住む土地に移り住む事になるのです。

何年も疎遠になっておりどうして今まで助けてくれなかったのか!?って言う気持ちからダッチェスは最初ハルの事を憎んでおり中々打ち解けませんでした。弟のロビンは違いましたが。

しかし、一緒に暮らしていく事でダッチェスが徐々にハルに対して憎まれ口を叩きながらも打ち解けていく様子が読んでいても伝わってきます、しかもハルがダッチェスとロビンの事を忘れていなかった事が分かるのですがその時には・・・とにかくその部分は泣けました!

最後はリリーとダッチェスの家族に深い関わりがある人物ヴィンセントの登場です。ウォークとリリーとも幼なじみで30年前の悲劇の出来事の張本人でもあります。

ヴィンセントは刑期を終えてリリーとダッチェスの家族の前に姿を現しますが、リリー一家からしたら憎しみの対象でしかありません、そんな孤独な暮らしをしながらどのように物語に関わってくるのか、ウォークとヴィンセントは昔から今までずっと親友ですがこちらも30年前の出来事のせいで溝が出来ておりこの2人の関係性もどうなるのか気になる所です!

今作【われら闇より天を見る】は主人公ダッチェス以外にも先ほど紹介した通り周りの大人達が深く関わってるのも見処です!

3冠は達成には納得!

今回紹介した【われら闇より天を見る】は冒頭でも紹介した通り3大ミステリーランキング海外部門で1位を獲得し3冠達成していますし、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞(ゴールドダガー賞)も受賞しているのですが、読む前は持ち上げすぎだろ!って思ってましたが実際に読んだら3冠達成にもゴールドダガー賞受賞にも納得の出来でした!

これは映画化待った無し!な気がするのでいずれ映画化はすると思います!バンディー的に読んでフランシス・マクドーマンド『アカデミー主演女優賞』を受賞した【スリー・ビルボード】が頭に浮かびました!

全く違う作品ですが共通点がある気がします!もしも【われら闇より天を見る】映画化するなら【スリー・ビルボード】みたいな感じの映画になるなら間違いないでしょうね!【スリー・ビルボード】まだ観てない方は是非とも観て欲しいし必ず心に残る作品です!

今作【われら闇より天を見る】は読んだ後に読者の心に響くものがあるので、初めて海外小説読む方も海外小説読み慣れている方もまだ本作読んだ事無い方は是非とも読んで頂きたい作品です!ただがっつりミステリー要素やどんでん返しを期待している方はそういった作品では無いので勘違いしないように!

【われら闇より天を見る】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★★☆☆

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