過去と現在が交差する親子の話!小説【父を撃った12の銃弾】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は海外の小説ハンナ・ティンティ【父を撃った12の銃弾】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

アメリカで最高のミステリーに贈られるエドガー賞最優秀長編賞最終候補(受賞はしてません)まで残った作品で『このミステリーがすごい!海外部門』で4位になった作品でもあります!!

12の銃弾から父の過去を振り返る

概念

  • 作品名:【父を撃った12の銃弾】
  • 作者:ハンナ・ティンティ
  • 発売日:2021年2月25日(単行本)
  • 発行元:文藝春秋

あらすじ

12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは漁師として働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死んだのか。自分が生まれる前、両親はどんなふうに生きてきたのか。父の身体に刻まれた弾傷はどうしてできたのか。真相は彼女が考える以上に重く、その因縁が父娘に忍び寄りつつあった……。

引用:文藝春秋

共通点

今作【父を撃った12の銃弾】を読んで感じた事ですが、海外の人気作品にある共通をバンディーなりに発見しました。

海外ミステリーでも人気作品の、ディーリア・オーエンズ【ザリガニの鳴くところ】ホリー・ジャクソン【自由研究には向かない殺人】そして、今作ハンナ・ティンティ【父を撃った12の銃弾】を実際に読んでみての発見になりますが。

『女の子が主人公』、『成長物語』、『家族の絆』が先ほど紹介した作品に共通して見受けられるポイントでした!男の子が主人公よりは女の子が主人公の方が圧倒的に多い気がします!

読者が共感しやすいのもあると思いますね~!この要素が入ってるのは一般的に受けやすいのかもしれません。全ての作品ではありませんが、これからそのポイントを気にしながら新しい作品を見つけていきたいと思います!

過去と現在を行き来する物語

今回紹介している小説【父を撃った12の銃弾】は現在と過去を行き来する物語の構成になっています、この点は【ザリガニの鳴くところ】も同じでしたね~。

現在のお話は主に12才少女ルーが主人公で過去の話は主にルーの父親ホーリーそして今は亡き母親リリーの話が語られて行き来、いずれ過去と現在が交差します。

現在のパートはルーの成長物語で恋愛だったり反抗期も描かれ父と娘との絆の話でもあります、特にバンディーが好きなのはホーリーの過去の話で現在パートとは一転し犯罪小説を読んでいる気持ちになりました!

父親ホーリーの12の銃弾にまつわる話で過去の章のタイトルも『銃弾#1』というような付け方で個人的にはかなり好きです。ホーリーの銃弾のエピソードを語りながら、ルーの母親リリーが亡くなった真相も少しずつ明らかになっていくのでした!

色々な要素がある作品

先ほども書いた通り今作【父を撃った12の銃弾】は現在パートと過去パートでは趣が違っており、何ならホーリーの過去パートは犯罪小説の要素が強いので過去パートだけでも映像化出来そうなお話でした!

反対に現在パートはルーの成長もそうですが、父親ホーリーと娘のルーは2人だけで住む場所を転々と渡り歩きながら暮らして来たので自分達以外との交流はほとんどありませんでした。

亡き母の故郷に移り住む所から現在パートは始まりますがやはりここでも他人と上手く関われないまま暮らしていき、問題をお越しながらも周りの住人から徐々に認められていく様子は読んでいて面白かったです!特にホーリーね!

今作【父を撃った12の銃弾】は過去と現在のパートに分かれたり、『青春、クライム、親子愛、成長』様々な要素がある作品なので飽きる事無く読めるはずです!?

亡き母

そしてホーリーとルー以外に重要な人物は亡き母のリリー主にホーリーの過去を振り返る時に登場します、現在では亡くなっているためリリーとルーの親子のやり取りはありません。

どのようにホーリーとリリーが出会ったのか?ルーが産まれた時リリーは?何故亡くなったのか、真実は?等々過去編はホーリーの銃弾の理由だけでは無く、リリーの謎も気になるので色々な要素もあり読んでいてワクワクしましたね~!

ルーの言動や行動は結構過激で男の子ばりに暴れ、読者はハラハラ、イライラさせられます(笑)しかし、読んでいく内に『もしも今もリリーが生きていたら、ルーの性格も変わったのかな?』って思いました。父と娘だけで生きていきどのようにお互い変わっていくのかも注目しながら読みたいですね!

映像化に期待!?

今回紹介した【父を撃った12の銃弾】は以前紹介した【ザリガニの鳴くところ】と同じく映像化したら面白いかも知れませんね~!

【ザリガニの鳴くところ】とは違い今作【父を撃った12の銃弾】は過去と現在行き来しながら進んでいく話ですが、父親ホーリーが12の銃弾を浴びた理由が描かれるので映画よりはドラマで丁寧に描いた方が面白さがますと思います!

だいたい今のドラマは1クール12話なんで丁度いいかも知れませんね~!個人的には【ザリガニの鳴くところ】よりは今作【父を撃った12の銃弾】の方が映像化向いてるとおもいます!いずれドラマ化される事に期待です!

【父を撃った12の銃弾】

バンディー的オススメ度

★★★★★★☆☆☆☆

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