ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は潮谷験【スイッチ 悪意の実験】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今作【スイッチ 悪意の実験】はメフィスト賞を受賞した作品でありきたりなタイトルだが一体どんな作品なのでしょうか!?
ジャンル分けが難しい作品!?
概要
- 作品名:【スイッチ 悪意の実験】
- 作者:潮谷験
- 発売日:2021年4月22日(単行本)
- :2022年9月15日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
夏休み、お金がなくて暇を持て余している大学生達に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。スポンサーは売れっ子心理コンサルタント。彼は「純粋な悪」を研究課題にしており、アルバイトは実験の協力だという。集まった大学生達のスマホには、自分達とはなんの関わりもなく幸せに暮らしている家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされる。スイッチ押しても押さなくても1ヵ月後に100万円が手に入り、押すメリットはない。「誰も押すわけがない」皆がそう思っていた。しかし……。
引用:講談社BOOK倶楽部
個人的には好きな賞!?メフィスト賞
今回紹介している作品潮谷験の【スイッチ 悪意の実験】はタイトルにもある通りメフィスト賞を受賞した作品です!
『メフィスト賞』とは講談社から発行されている文芸雑誌『メフィスト』から生まれた文学新人賞で個人的には新人賞の中では1番好きな賞ですね~!
『メフィスト』は新人文学賞ですがジャンルがごちゃ混ぜで、ミステリーもあれば純文学、ライトノベルもあるので『面白ければ何でもあり!』の精神がバンディーは好きです!
受賞者は京極夏彦【姑獲鳥の夏】、殊能将之【ハサミ男】そして話題作【方舟】の作者夕木春央も受賞しており人気作家の登竜門でもあります!
悪意の実験
今作【スイッチ 悪意の実験】はタイトルにある通り実験のアルバイトの出来事のお話しでスイッチを押さなくても100万円が手に入るので、押すメリットも無いので誰も押さないはずが・・・っていう心理サスペンスぽいお話しと思い読み始めました。
普通に考えたら押されるはずがないスイッチが何者かの手に押される事で物語が動き始めます!押さなくても100万円という成功報酬貰えるのに、あえて押すということは『悪意』以外は無いはず?
アルバイトの主宰者(心理コンサルタント)からしたら『純粋な悪』を研究しているので嬉しい結果!?になります。読者も絶対押されるはずが無いスイッチが押されたのでその理由と犯人が気になりだします!
先が気になる前半
【スイッチ 悪意の実験】はバンディー的には前半部分は幸せそうな家族が経営するパン屋を直に今回の『スイッチを押すか押さないかの』アルバイトの人達は実際に店にまでいきパン屋の家族と交流を持ったのにも関わらずスイッチを押した人物がいるのが怖い!
何故押したのか?と誰が押したのか?その謎が今作【スイッチ 悪意の実験】の1番気になる所であるし、ミステリー要素があるので読者も先が気になって仕方がなくなると思います!
今作【スイッチ 悪意の実験】を読んでいてバンディー的に感じたのは先ほども挙げましたが夕木春央の話題作【方舟】と何処か似ているような感じがしました、空気感や世界観が近い感じしたので期待感も上がってしまいました!
失速の後半
先ほど書いたように前半部分は謎や先が気になる展開でワクワクしながら読みましたが、後半いこうでそれまでの勢いが急に止まることになりました(笑)
色々と突っ込みどころはありますが、絶対に押すことのないスイッチを押してしまう人間の悪意を解明していく心理サスペンスかと思いきやそうで無かったんですね~。
主人公の箱川小雪の特殊な設定?も活きてくるのですがそれ以上に無理がある感じの展開になってきたので冷めてしまったんですね~(ネタバレになるので詳しくは書きませんが)。
せっかく前半面白かったのが後半のとんでも展開で一気に冷めてしまったのがバンディー的な率直な感想です!勿体ない!!けどメフィスト賞ぽい感じなのでこれはこれでOKなのかも知れませんが・・・。
今回は期待してた分残念な気持ちが強くなってしまいましたが、潮谷験の【時空犯】はタイムリープミステリーみたいなのでそちらには期待したいと思います!
【スイッチ 悪意の実験】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆