ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は松下龍之介のミステリー小説【一次元の挿し木】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
『このミステリーがすごい大賞』文庫グランプリ受賞作品なので楽しみですね〜!!
近年で1番面白かった『このミステリーがすごい大賞』受賞作!!

概要
- 作品名:【一次元の挿し木】
- 作者:松下龍之介
- 発売日:2025年2月5日(文庫本)
- 発行所:宝島社
あらすじ
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく――。
引用:宝島社
このミステリーがすごい大賞
今回紹介している松下龍之介【一次元の挿し木】は冒頭でも書きましたが『このミステリーがすごい大賞』の文庫グランプリ受賞作品です。
以前紹介した香坂鮪【どうせそろそろ死ぬんだし】も今作と同じタイミングで『このミステリーがすごい大賞』の文庫グランプリを受賞しました。
こちらも今作とはまた違った面白さがあるので是非チャレンジしてみて下さい!
バンディーは以前から書いてる通り『このミステリーがすごい大賞』は何冊か読んでますが当たり外れが多いんですね〜!
確かに面白いのも多いが残念だった作品の方が多いイメージです・・・。
確かにデビュー間もない作家さんなので仕方ないですが、これからに期待ですね。
ただ今作【一次元の挿し木】を読んだら、今までの『このミステリーがすごい大賞』中で1番面白かったかも知れません!
だんだんと『このミステリーがすごい大賞』のレベルが上がってるんだと感じました。
冒頭から惹き込まれる
今作【一次元の挿し木】は作品の冒頭から惹き込まる内容でワクワクしました!
最初ヒマラヤ山中が舞台でずっと海外がメインの作品だったらどうしようか思いましたが、お話は日本が舞台なので安心しました。
あらすじに書いておりネタバレでは無いので書きますが、ヒマラヤ山中で見つかった200年前の人骨が主人公悠の妹で4年前に失踪した紫陽のDNAと一致した事です!?
一体どう言う事なのか?200年前にすでに紫陽は生きていた?タイムトラベル?考えれば考えるほど謎が深まり先が気になって仕方ない!
作品の掴みとしては文句無しの設定では無いでしょうか!?
紫陽の失踪
今作【一次元の挿し木】は悠の妹紫陽の失踪と200年前の人骨とDNA2が同じと言う謎がメインになるが、それだけでは無いのも嬉しい。
失踪した紫陽を探し続ける悠は失踪した後に一度紫陽を見かけた為に未だに生きていると信じて探し続けています。
真実が分からず読んでいてもハラハラドキドキしたまま読み進めました。
失踪した紫陽を探す為に悠の恩師でもある高見崎の親戚の唯も自身が知りたい真相の為に協力していきます。
そして色々な問題の根源ループクンド人骨を中心に動き出します。
連続殺人
そして、今作【一次元の挿し木】で強烈なインパクトを残したのは謎の大男牛尾の存在なんですね〜。
ループクンド人骨に関わった関係者をどんどん殺して周り連続殺人を起こしています。
この描写や牛尾という存在が本当に恐ろしい!この牛尾がいずれ悠の目の前に現れのはなんとなく予想出来るので、どのように現れるのか?最悪の展開にならない事を祈る!
連続殺人の裏に見え隠れする新興宗教『樹木の会』の存在が恐ろしい・・・。
映像化希望
今回紹介した【一次元の挿し木】は読み終わってみたら色々な要素が詰まった作品でした!
散りばめられた謎や伏線の回収もしっかりしており、驚くべき展開もありミステリー小説としても申し分ない!
いずれ映像化してほしいぐらいにピッタリな作品ですね〜。
冒頭から惹き込まれる謎があり掴む抜群な作品で最後まで楽しめました!
ただ唯一気になったのは恩師高見崎等の周りの人物をもっと掘り下げて欲しかったし、早めのドロップアウトも寂しかった・・・。
本屋さんのランキング1位に君臨した意味が分かった作品で色々な方にも読んで欲しい作品です!!
【一次元の挿し木】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆
