ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は大沢在昌のミステリー小説【海と月の迷路】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います。
久しぶりに大沢在昌作品を読みますが、バンディーが好きな軍艦島が舞台なのでかなり楽しみです!!
軍艦島という最高の舞台の最高のミステリー!

概念
- 作品名:【海と月の迷路】
- 作者:大沢在昌
- 発売日:2015年10月8日(ノベルス)
- :2016年10月14日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
若き警察官の”正義”が、「軍艦島」内に波紋を広げる。わずかな土地に五千人以上が暮らす、通称「軍艦島」と呼ばれる炭鉱の島で、昭和三十四年少女の遺体が見つかった。島に赴任したばかりの警察官・荒巻は少女の事故死を疑い、独自に捜査を開始。島の掟を前に、捜査は難航するが、予期せぬ人物の協力によって、有力な証拠にたどりつくーー。
引用:講談社
軍艦島
今回紹介している大沢在昌のミステリー小説【海と月の迷路】は長崎にある端島通称『軍艦島』か舞台です。
バンディー軍艦島には思い入れがあり、初めて廃墟の良さが理解できたのが軍艦島の写真集を見たときでした。
今まで見たことない景色で、壊れている建物をみてなんとも言えない気持ちになりノスタルジック?を初めて理解できた気がします。
そんな軍艦島が舞台のミステリー小説だし、レジェンド作家大沢在昌が書いてるから期待が高まるばかりですね〜!
そして今作【海と月の迷路】をまだ未読の方は神木隆之介主演のドラマ【海に眠るダイアモンド】を観ると良いですよ。
小説と同じく軍艦島が舞台で年代も近いし、小説読む時にイメージしやすいからオススメです!
主人公の回想記
主人公で警察官の荒巻は冒頭に定年で送別会をしてもらってる場面が描かれており、その場で過去のある事件について話していきます。
その事件が1959年に軍艦島で少女の遺体が発見されたのでした。
過去の回想は荒巻が島の警察官として赴任する所から始まります。
そこまで大きくない島で5000人以上が暮らしており人口密度はかなりなものです。
実際に軍艦島の写真を見てもらえば分かると思いますが、当時はかなり賑やかだったのが写真からでも窺えます。
荒巻が赴任して島の人達との関係や島独自のしきたりや掟があり、荒巻と同じように読者も軍艦島での激動の日々を体験していきます。
事件
冒頭にも書きましたが、軍艦島に住む少女の死体が発見されます。
その事件を境に荒巻を含む島全体が不穏な空気に包まれます。
今までは事件があっても軍艦島に勤務する炭鉱を管理する会社の人間が外勤という役割で炭鉱で働いてる人達の問題や揉め事を解決するのでした。
なので基本的に駐在の警察官はそこまで大きな事件に携わる事は無かったのだが、今回の少女の事件で島の掟も揺るぎ始めるのでした・・・。
荒巻も事件を捜査しだすが、ある出来事で島の人間からきつく当たられるようになり捜査に支障をきたしだします。
炭鉱で働く役割にも鉱員と組夫がおり互いに下に見下したりする風潮やいさかいがありなかなか難しい空気感です。
荒巻は孤軍奮闘しますが、思いもよらぬ人物が協力してくれ少しづつ事件の真相に近づいていきます。
島だけの事件では無くそれ以前にも起こった事件も関係しており、ミステリーとしても秀逸で後半につれ面白さが増していきます!
最後に
今作【海と月の迷路】は軍艦島というロマン溢れる場所で、1人の刑事が携わった忘れられない事件を回想しながら語られる傑作ミステリーでした!
やはりレジェンド作家大沢在昌だけあって、魅力的なキャラクターや飽きさせることなく読ませる力はピカイチで感心しました!
吉川英治文学賞を受賞したのにも納得ですし、久しぶりに読み終わるのが残念になる作品に出会えました。
ただ唯一わがままを言わしてもらうと、事件に関わってきた人達やそれ以降の軍艦島についてもう少し深掘りして書いて頂けたら、文句なくバンディーの中では満点の作品になっていました!
以前紹介した西村健【地の底のヤマ】も同じ炭鉱を扱った作品でこちらもめちゃくちゃ面白く、今作【海と月の迷路】と精神的に似た作品だと感じました。
もしまだ未読の方は是非とも読んで欲しいし、これからまっさらな状態で読めるのが羨ましですね〜!!
【海と月の迷路】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★★☆