ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は勢いのある作家、阿津川辰海・斜線堂有紀2人による競作ミステリー小説【あなたへの挑戦状】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!
タイトルからして【あなたへの挑戦状】はミステリー好きな方は絶対反応してしまいますね!?一体どんな内容になってるのか!?
内容は面白かったが・・・
概要
- 作品名:【あなたへの挑戦状】
- 作者:阿津川辰海・斜線堂有紀
- 発売日:2022年9月29日(単行本)
- 発行所:講談社
あらすじ
本書には、あなたへの挑戦状が含まれています。
『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』の阿津川辰海と
『楽園とは探偵の不在なり』『廃遊園地の殺人』の斜線堂有紀が
「あなたへの挑戦状」というテーマで小説を書いて競い合う!
加えて、競作過程を描いたネタバレ満載の「競作執筆日記」と「ミニ対談」を収録。阿津川辰海「水槽城の殺人」
――巨大な水槽のある円柱型の建物「水槽城」で怪死事件が発生。犯行当時、水槽で現場は隔離されていた。斜線堂有紀「ありふれた眠り」
引用:講談社Book倶楽部
――犯人は犯行後、死体の横で一晩眠っていた。才能あふれる妹を持つ凡人の兄は、とある秘密を妹に話せずにいた。
実力派の競作
今回紹介している【あなたへの挑戦状】の作者は阿津川辰海と斜線堂有紀実力派2人の競作でかなり豪華な作品となってます!
阿津川辰海の作品は以前【紅蓮館の殺人】と【透明人間は密室に潜む】を読みましたが両方とも面白かったです!詳しい感想書いてますので気になる方は是非読んでみて下さい!
斜線堂有紀は【恋に至る病】と【楽園とは探偵の不在なり】を読みました!特に【楽園とは探偵の不在なり】は特殊設定を活かしたミステリー小説です、最初は不安でしたが滅茶苦茶面白かったのでまだ未読の方は是非とも読んで頂きたい作品です!
これからのミステリー界を担っていく2人の競作なのでかなり豪華ですが、内容も気になるところですが果たして面白いのでしょうか!?
水槽城の殺人
まず最初に阿津川辰海【水槽城の殺人】の感想を書いていきます!『○○城の殺人』ってタイトルだけでもワクワクしてきますね~!?
内容は三階建ての円柱の建物で起こった事件が描かれています!建物の前面に水槽が埋め込まれたなんとも奇妙で不思議な建物なんですね~。
水槽城の特性を活かした事件が起きますが、どのようなトリックが仕掛けられたのか作中の人物達同様気になって、これぞミステリー小説!って気持ちで読めたのでやっぱり阿津川辰海の作品は改めて面白いと思いましたね~!
トリックだけでもそう来たか!ってなりましたし、それだけでは無く意外な真相も待ち受けてますのでお楽しみに!
ありふれた眠り
2つ目は斜線堂有紀【ありふれた眠り】の感想を書きます。先ほど書いた【水槽城の殺人】に比べたら現実味がある?お話になっています!
このお話はホテルで殺された男性の横で『何故犯人は死体の横で眠ったのか?』という謎が一際目立ちます。しかも犯人はぐっすりと寝ていた事が判明し余計に恐ろしくイメージ感じましたね~。
犯人が死体の横で熟睡していた以外は、そこまで驚くような展開は無かったです、バンディーは途中で犯人の目星はついていました。
そのぐらい読みやすい話ですが【ありふれた眠り】は『犯人の動機』と『兄と妹の関係性』が1番重要なポイントになっています!兄妹の葛藤からの邂逅も上手く描かれており読んでいるこちらも胸を締め付けられる気持ちになりました。
【楽園とは探偵の不在なり】の時も感じましたが、読み終わったあとに切ない気持ちになり斜線堂有紀はそういった作品を書くのが上手だと思いましたね~!
どちらの作品も違った作風でそれぞれに楽しみかたがあるので一冊で2度美味しいので、今まで阿津川辰海と斜線堂有紀を知っていた方も、今作【あなたへの挑戦状】で初めて知る方も楽しめる作品となっています。
気になる点が・・・
今回紹介した【あなたへの挑戦状】はタイトルがミステリー好きには刺さるはずでバンディーも楽しみにしていましたが・・・。
ここからはネタバレ無しで書いていくの難しいですが、頑張ってネタバレ無しで感想を伝えていきます。まず2つの作品読み終わったら『あなたへの挑戦状』が待ち受けていますが、バンディーは読んだ時に一瞬意味が分からなくなり見事に騙されました。
騙されましたが悪い方に騙された気がしました・・・。確かに意表を突いて新しい攻めかただけだと思いますが悪手だと感じました。
下手したら腹を立てる方もいるかもしれませんし、試みは認めたいですがわざわざ単行本として出さずにプライベートでやって下さいって感じです・・・。
【水槽城の殺人】と【ありふれた眠り】は面白かったのでこれからもお2人の作品は追っかけていきたいとは思います!
【あなたへの挑戦状】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆