ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回小説する作品は山沢晴雄のミステリー小説【ダミー・プロット】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
初めての山沢晴雄作品ですが昔の小説だと思い侮っていました!知る人ぞ知る名作なのかもしれませんね〜!?
今読んでも色褪せない作品!?
概要
- 作品名:【ダミー・プロット】
- 作者:山沢晴雄
- 発売日:2022年2月18日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
配送された手首。地下鉄の網棚の上に置き去られた首。占い教室の床に横たわった胴体。これらはすべて同一人物のものと特定されたが、この死者は誰なのか。縺れ合う複数のアリバイ工作が解きほぐされた果てに、探偵砧順之介の前に姿を現した犯人とは——。
引用:東京創元社
山沢晴雄
今作の作者山沢晴雄は1924年に生まれ2013年には亡くなっています、大ベテラン作家に分類されるが単著が少なく2024年現在では【離れた家】と【死の黙劇】と今作【ダミー・プロット】しかありません。
大阪市役所の水道局に勤めていたからかも知れませんが、デビュー57年目で初の作品【離れた家】が発売されていたりと、あまり聞いたことが無いので驚きでした。文芸界ではよくある事なんでしょうか!?
知る人ぞ知る作家かも知れませんが、実際に今作【ダミー・プロット】をバンディーは初めて読みましたが面白かったですね~!
大阪に住んでるので作品の舞台が大阪なのもイメージしやすく身近に感じました。
替え玉を試みる
今回紹介している【ダミー・プロット】は冒頭で重要な登場人物の1人岸浜京子が自身にそっくりな人物を自分の替え玉にしようと試みます。
替え玉作戦も簡単に説明するのではなく、丁寧に描かれてるところが良かったですね〜。
京子自身の知識や振る舞い方を叩き込み、実践編では京子の友人と出会ったり極めつけは旦那に会わせてバレずに切り抜けられるか試してみたりと意外にこの部分は読んでいて楽しかったです。
ただ本当に赤の他人が自分自身になりすまして、他の人にバレないのか疑問はあるし、現実的では無く若干ツッコミポイントとして引っかかりました(笑)ま〜ミステリー小説として割り切って読むべきですね。
何故京子が替え玉を作る必要があったのかも読んでいけば判明するので、楽しみの1つとしてとっておいて下さい!
複雑に絡み合う
今作は探偵の砧が主人公で友人で京子の旦那でもある岸浜竜二との出会いから事件に発展していきます。
竜二の会社に手首が送られてきたり、電車の荷物置きの上や占い師の部屋などバラバラ死体が発見されます、しかも!バラバラ死体は全て同一人物だと判明します。
一気ミステリー色が強くなりワクワクしますが、今作【ダミー・プロット】はこれだけではないんですね〜!
他にも友人の為にアリバイ工作を手伝ったり、ルポライターの強請り行為の果てに待ち受ける事件等色んな人物の思惑が絡まりあいかなり複雑な作品となってます。
読んでいくとどんどん複雑になってきますが、全く気にならずしっかりとミステリーを読んでいると実感できますし、読者を惹きつける力量が作者山沢晴雄にはあると思いました!
こんなに絡まりあった謎がどのように解決に向かっていくのかも楽しみの1つなのでワクワクしながら読み進めました!!
面白い作品はいつ発売しても関係ない!
今作【ダミー・プロット】は先が読めない展開と複雑に絡まりあった謎、終盤に訪れる展開はどこかで読んだ事があるような感じもしましたが、それでも楽しめました。
緻密に書かれており読み応えはあるので、冒頭に書きましたが古い作品ではありますが、それだけで読むのを敬遠せずに読んで頂きたい!
発売当時に読めば驚きは倍増しますが、バンディー今作【ダミー・プロット】を読んで実感しましたが、面白い作品はいつ発売されても面白いと思いました!!
まだ山沢晴雄作品読んでない方は是非とも読んで頂きたいのと、バンディーはいつか別の作品【離れた家】をいずれ読みたいとずっと思ってるので読み終わったら感想書くのでお楽しみに!!
【ダミー・プロット】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆