『せいしゅん』小説だが着地点は予測出来なかった作品!?竹宮ゆゆこ【心臓の王国】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は竹宮ゆゆこの青春ブロマンス小説【心臓の王国】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

そもそもブロマンスとはなんぞや?と思い調べてみたら『BL』は恋愛感情がありますが、それとは違います、男性同士の近しい関係の事だそうです!確かに読み終わってみたら今作は『ブロマンス』小説って事に納得です!

ただの青春小説ではなかった・・・!

学校

概要

  • 作品名:【心臓の王国】
  • 作者:竹宮ゆゆこ
  • 発売日:2023年7月19日(単行本)
  • 発行所:PHP研究所

あらすじ

十七歳の鬼島鋼太郎が出会ったのは、白いワンピースのような服に身を包む美青年。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させる。

 鋼太郎と友達になりたいと言う神威に対し、面倒に巻き込まれたくない鋼太郎は、悪い奴ではないと感じつつも、そのままその場を後にした。

 しかし数日後、アストラル神威が鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎もともに高校生活を送るが、そのうちに神威が抱える「恐ろしい秘密」を知り――。

引用:PHP研究所

竹宮ゆゆこ作品

今回紹介している【心臓の王国】の作者竹宮ゆゆこの作品は以前に読んだ事があるのは映画化もされた【砕け散るところをみせてあげる】だけです。

読んだ事がある作品【砕け散るところをみせてあげる】ですが残念ながら今思い出してもほとんど記憶にないのです・・・、記憶にないと言うことはそういう事なのでしょう!気になる方は映画化の方を観てみては如何でしょうか!?

【砕け散るところをみせてあげる】は残念な結果に終わりましたが今作【心臓の王国】を読む前に知ったのですが、竹宮ゆゆこ【とらドラ!】の作者だったんですね~!バンディー【とらドラ!】は好きなアニメだったんで今作【心臓の王国】には期待してしまいます!

『せいしゅん』小説

今作【心臓の王国】は冒頭にも書きましたが『せいしゅん』小説の要素があります!しかし、男女の青春小説とは違い主人公の鋼太郎アストラル神威二人に焦点が当てられます。

キラキラした男女の青春小説だと思いましたがブロマンス小説って書いてるぐらいなので思ってた感じと違う!って思われる方もいると思うのでその点だけは注意です!!

冒頭から鋼太郎とアストラル神威との出会いも強烈で印象的でした、やり取りもコミカルですし作中全体的にギャグ要素も多いので読みやすいかも知れませんね~。

アストラル神威って名前だけでも痛いし中二病っぽいですが名前に劣らず言動もぶっ飛んでます(笑)鋼太郎に『せいしゅん』をしたいとお願いし、そこからこの2人の友情が描かれていきます。

学園生活

神威と鋼太郎は同じクラスになり一緒に学生生活を送っていきます何なら席も横で机をくっつけているという状態です(笑)最初は神威をウザがってた鋼太郎も徐々に距離を詰めていき仲良くなります。

神威と鋼太郎以外のクラスメートも個性的な人物達ばかりです、何なら個性的でやりすぎ感がありお腹一杯です(笑)けど主人公達だけではなく他のキャラクター達も魅力的なのは好印象です!男性担任教師も最初は頼りない感じでしたが終盤は素敵な人物だと思えるとは思いませんでしたね~!

前半と後半の落差

前半は先ほど書いたように個性的なキャラクターやクラスの出し物のお陰でまさに『せいしゅん』を神威も体験出来てるのが伝わってくるのが良かったです。

ただ後半に進んでいくにつれて徐々に物語の雲行きが怪しくなってきます、それまでに神威の謎に溢れる過去やプライベートや鋼太郎が抱えている秘密など伏線は張ってたので何かあるとは思っていましたが・・・。

詳しく書きすぎるとネタバレになるので割愛しますが、あまりにも前半と後半の落差が激しいので唖然としました!この部分をどう受け止めるのかで今作【心臓の王国】の評価が変わってきそうです!

個人的には

今回紹介した竹宮ゆゆこ【心臓の王国】を読みましたが、前半部分の出し物までの物語がバンディーはとても良かったですし、何ならそのままの路線でいって欲しかった・・・。

良かった点もありますが今回は気になる点の方が多く、終始ラノベ寄りの文体とノリがきつく我慢しながら読みました、合わない方はとことん合わないかも!?

物語終盤の展開は急過ぎるしその要素が反対に足枷になった気がします、印象に残るとは思いますが悪い方向にいってます、前半が良かっただけに残念でした・・・。

【心臓の王国】

バンディー的オススメ度

★★★☆☆☆☆☆☆☆

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