ラストでゾクリした作品!【忌名の如き贄るもの】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は『ホラー×ミステリー』の名手!三津田信三【忌名の如き贄るもの】をネタバレ無しで紹介していきます!!

本格的ミステリーなのか?怪異譚なのか?真実は・・・

概要

  • 作品名:【忌名の如き贄るもの】
  • 作者:三津田信三
  • 発売日:2021年7月29日
  • 発行所:講談社

あらすじ

「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」
生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

引用:講談社BOOK倶楽部

刀城言耶シリーズにハマった訳

三津田信三作品の中でも『刀城言耶シリーズ』がバンディーは大好きでも新刊が出る度必ず読んでいる数少ない作品なのですが、『ホラー×ミステリー』を見事に融合したシリーズ作品で、今作【忌名の如き贄るもの】でシリーズ11作品目になります!

特にバンディーがオススメな刀城言耶シリーズは【首無の如き祟るもの】です!以前から何度も紹介している作品ですが、刀城言耶シリーズにハマったきっかけになった作品です!

背筋も凍るようなホラーテイストだけではなく見事などんでん返しと謎が解き明かされていく話ただただ『素晴らしい』の一言につきます!まだ読んだ事ない方は刀城言耶シリーズは絶対に【首無の如き祟るもの】は必ず読んで置くべき作品です!!

昔から伝わる信仰(儀礼)の最中に襲った出来事

刀城言耶シリーズ は戦前から戦後が主な時代設定なので、現代が舞台の作品に比べ独特な

雰囲気を醸し出している作品です、内容も古くから伝わる言い伝えや、儀式、儀礼等の民俗学的な要素や怪異等の要素も加わっています。

今作 【忌名の如き贄るもの】 でも7歳14歳21歳の時に執り行う「忌名の儀礼」 が描かれていますが、その最中に起こる普通では理解しがたい出来事が起こるのですが、そういう描写は流石三津田信三!!って感じで不気味さと怖さを読んでいても感じますね~!!

少女

最後まで先が読めない展開

ホラーの部分ともう一つ注目したいのはやはりミステリーの部分ですね!連続殺人事件が起こるので当然犯人がいるのですが、いつもは稀に読んでいる途中で犯人の目星がついて先に分かっちゃったりするのですが(笑)、今作 【忌名の如き贄るもの】 は 刀城言耶が謎解きを披露するまで全く分かりませんでした・・・途中で分かるよりはいい事なんですが悔しいですね!

二転三転して真実が見えて来ないので最後まで先が読めない展開が続いたので最後は夢中になって読んでいました!真相が分かった後の驚きは驚きましたしギリギリバンディーが言える感想は『恐怖は遅れてやって来る・・・』です。

最後に

刀城言耶シリーズ 最新刊が読めた事は本当に嬉しかったのですが、バンディーの中の最高傑作は何度も書いていますが 【首無の如き祟るもの】 なんです!なのでどうしても毎回比べてしまって 【首無の如き祟るもの】 を超える作品で無いと満足できないのです・・・

読んでいて残念だった点を書いておきます、本格ミステリーにはありがちですが『話が動き始めるまで時間がかかる(長い)』と難しい漢字や表現でスムーズに話が入ってこずなかなか読み進めれなかった。

【首無の如き祟るもの】 に比べると畳みかえるような謎を解いていく快感も無かったですし真相も強烈な印象を残すようなものでは無かったのです・・・単体として読みと面白いですがどうしても比べてしまうと勢いが弱い感じがするのです、マンネリ化を脱却するために新しい試みをするのは良い事なんですが・・・

ミステリーとホラーのバランスが微妙でどちらにも振り切れてもおらず、かと言ってミステリーとホラーの内容はというと今作 【忌名の如き贄るもの】 は両方とも内容的に弱かった為そこまで印象に残らなかったのが非常に残念でした・・・。それでも次回作が出れば間違いなく買いますし、いつか必ず 【首無の如き祟るもの】 を超える作品が読める日が来ると信じています!!

【忌名の如き贄るもの】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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