ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は白蔵盈太の時代小説【実は、拙者は。】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
あまり時代小説は読まないですが、今回は久しぶりに時代小説読んだがあまりにも面白かった!!
時代小説のイメージが変わった作品!!
概要
- 作品名:【実は、拙者は。】
- 作者:白蔵盈太
- 発売日:2024年5月15日(文庫本)
- 発行所:双葉社
あらすじ
深川佐賀町の裏店に住まう棒手振りの八五郎は、平凡かつ地味な男。人並み外れた影の薄さが悩みの種だが、独り身ゆえの気楽な貧乏暮らしを謳歌している。そんな八五郎は、ある夜、巷で噂の幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が旗本を襲う場に出くわす。物陰から固唾を呑んで闘いを見守る八五郎だが、一柳斎の正体が、隣の部屋に住まう浪人の雲井源次郎だと気づき──。影と秘密は江戸の華!?
引用:双葉社
時代小説
今回紹介している【実は、拙者は。】はジャンルで言えば時代小説になります。
昔から時代小説は堅苦しくて読んでて楽しめずにいました、大人な読み物と思ってましたが以前紹介した永井紗耶子【木挽町のあだ討ち】を読んで考えを改めました。
【木挽町のあだ討ち】は主人公の仇討ちのお話ですが、それだけでは終わらず話の上手さに驚きました!ミステリー要素もあり時代小説苦手な方にもオススメ出来る作品でした!
今作【実は、拙者は。】も同じく時代小説苦手な方にもオススメ出来るのでどちらからでもいいのでまず読んで時代小説に対する考え方を見直してほしいですね~!
読みやすい!
時代小説と言えばお硬いイメージがありますが、今作【実は、拙者は。】非常に読みやすかったですね~!
クスっと出来る要素もあり楽しく読むことが出来ましたし、読むスピードもいつもより早かった気がします(笑)
一部では話題になっていた今作【実は、拙者は。】ですがバンディーは全然存在を知らなかったのですが、ある日ラジオから紹介されておりそのあらすじだけでこれは絶対面白いと思い、その日のうちに本屋さんまで買いにいきました。
読んでみた結果はやっぱり面白かった!
連作短編小説
今作【実は、拙者は。】は連作短編小説となっており各章ごとでも楽しく読むことが出来ます。
やっぱり印象的だったのが巷を騒がす幽霊剣士こと『鳴かせの一柳斎』凄腕の剣士だが謎の問いかけをするのですが、最初は意味が分からなかった読み進めていけばなるほど〜っと思えるので是非とも楽しんで欲しいです。
その幽霊剣士の正体は実は八五郎の横に住んでいる浪人雲井源次郎なんですね〜!なんて素敵な導入部分なんでしょう(笑)
八五郎は実際に幽霊剣士を見た時に雲井だと確信します、何故幽霊剣士に八五郎の存在がバレなかったと言うと八五郎の影の薄さが尋常ではないので気づかれないのでした、ある意味才能です。
今作【実は、拙者は。】そんな八五郎の影の薄さのおかげで普段関わりのある人達の『裏の顔』を知ってしまうことです(笑)しかも、ほぼ全員裏の顔があると言う。
一体誰がどんな裏の顔を持っているかは実際に読んで確かめて見てください!
連作短編小説なので最後に収束していく様はお見事でした!!
最後に
今回紹介した【実は、拙者は。】どんでん返しが結構ありミステリーの一面もあります。
ただ裏の顔があるんだろな〜って何となく最後らへんは分かってきて純粋な驚きがなくなったのは残念でした。
もっと上手く驚きを小出しにしてくれたら驚きは倍増したかも!?
終盤の展開もワチャワチャして時代小説と言うよりはエンタメ小説になってました。
案外実写映画化したら面白いかも!?
無いとは思いますが続編があったらバンディー的には嬉しく思います。
【実は、拙者は。】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆