ハイ！ど～も、バンディーです！！
今回紹介する作品は市川憂人のミステリー小説【神とさざなみの密室】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います！
市川憂人の作品は以前に紹介した古典ミステリー小説【リラ荘殺人事件】の作者鮎川哲也の名を冠した鮎川哲也賞を受賞した【ジェリーフイッシュは凍らない】を読み大変面白かったので今作【神とさざなみの密室】にはかなり期待していました！
SAWみたいな物語と思いきや・・・
概要
- 作品名:【神とさざなみの密室】
- 作者:市川憂人
- 発売日:2019年9月19日(単行本)
- :2022年3月1日(文庫本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
ここはどこ!? 女子大生の凛は記憶を辿るが、何も思い出せない。暗い部屋で、両手首を頭上で縛られている。一体誰がこんなことを。恐怖に駆られる凛の前に、突然見知らぬ男が現れる。両者の間に横たわる、顔を焼かれた死体――。破局のタイムリミットが近づく中、対立する政治団体の男女を、疑惑と憎悪、密室と死体の謎が翻弄する。本格ミステリ新世代の旗手による究極の密室監禁サスペンス。
引用:新潮社
全く違う作風！？
先ほども書きましたが市川憂人の以前の作品【ジェリーフイッシュは凍らない】と今作【神とさざなみの密室】の作風があまりにも違いすぎて作者間違えた！？って思うぐらいでした(笑)【ジェリーフイッシュは凍らない】は本格ミステリーでしたが今作は・・・。
今作【神とさざなみの密室】はタイトルも密室って書いてる通りミステリー要素はあるのはあるのですが何と言っても『政治的要素』が強すぎて素直にバンディーは読めなかったのです・・・。
主要な登場人物の男女がそれぞれ所属する政治団体で活動を起こなっているのですがあらすじを読んだだけではここまで『政治的要素』が強いとは思わなかったので初っぱなから拒否反応が出ました。
勿論政治について学ぶ事も知っておく事もとても大事だという事は分かりますがやはりまだまだ拒否反応を示す人はいると思うのでもう少しあらすじ等に大々的に表記しておいて欲しかったですね～！
不意打ち喰らった感じなので冒頭の『政治的要素』が強いと感じた時点 今作【神とさざなみの密室】に対しての期待値がグンと下がってしまったのでした・・・。
新たな試みは評価するが
先ほども書いた通りミステリーと政治的要素を組み合わせる試みは評価出来るのですが申し訳ないですが今作【神とさざなみの密室】に限っては上手くいったとは言えませんね。政治的要素の部分が強すぎるのと拒否反応起こす人が多いと思われます！
ただ見知らぬ男女が監禁され間に顔を焼かれた死体が転がってるというシチュエーションは名作映画【SAW】を思い出させる設定でかなり期待したのですが、思ったより予想を越えるような驚きはバンディー的には得れなかったのが残念でした。
色んな作品を知る
今作【神とさざなみの密室】はミステリーと政治的要素の組み合わせは失敗に終わりましたが、色んな作品を知るって意味では出会えて良かったと思うようにします。
ミステリー部分に関しては楽しむ事が出来ましたし、ラストに訪れる展開はありきたりかも知れませんが今作に関しては唯一の救いに感じました(笑)やっぱりもう少し説明書きに書いといて欲しかったな～・・・。
【ジェリーフィッシュは凍らない】が面白かった分市川憂人の作風の降り幅には驚きましたが、政治的要素に耐性が無い方は今作【神とさざなみの密室】を読んでみても良いかも知れませんが、バンディーみたいに拒否反応を示す人は辞めておいた方が良いかもしれないです！今回は政治的要素が苦手なバンディーの意見が強く影響しており申し訳ありません！あくまで一意見として感じてくれたら幸いです・・・。
【神とさざなみの密室】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
