ハイ!ど~も、バンディーです!!
本日は宮部みゆきの名作【火車】を紹介したいと思います!!
今さらながら約30年前の作品【火車】を読んでみた!
概要
作品名:【火車】
著者:宮部みゆき
発売日:1992年7月1日(単行本) 1998年1月30日(文庫本)
発行所:新潮社
あらすじ
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
引用:新潮社
バンディー的感想
本作【火車】の名前はずっとしていていつか読まなければ!と思っていたのですがなかなか重い腰が上がらずっと放置してきました。
最近は以前に紹介した【首無しの如き祟るもの】のようなどんでん返しミステリーばかり読んでいたので久しぶりに正統派のミステリーを読もうと思い【火車】の事を思い出したので今さらながらやっと読む事が出来ました。
小説の舞台は1992年が舞台で今の時代とは違いパソコンもスマホも無い時代なので当然のことですが設定は多少古くさく感じてしまいました。
今から約30年前の作品なのでやはりどうしてもそう言った現在と当時の時代背景や進歩等をどうしても感じれずにはいられなかったですね~。
物語は休職中の刑事のもとに、疾走した女性を捜す依頼が事の発端で物語が始まりその女性を捜しっていって真相を~と簡単に考えていたのですが、読み進めて行くと新たな事実が判明しどんどん読み進めてしまいました!!
読ませる力が圧巻の小説
約580ページの小説ですが気づいたらドンドン読み進めていましたね。【火車】人が何人も殺されたり、ビックリするようなトンでもトリックがあったり、ましてやどんでん返しがあるような作品ではありません!!
しかし【火車】は緻密な情報やストーリー運び、人物描写が高い基準で構成されている作品でした!!
やっぱりどんでん返し等を使わず緻密な設定とストーリーで読む人を惹きつける作品は凄いと実感しました!
実際に今作【火車】はこのミステリーがすごいの特別版の【1998年~2008年までの間のベスト・オブ・ベスト】を選ぶ作品の中で見事1位に輝いています!!
ラストもとても印象的で過去20年間でのNO.1も納得の作品でした!!
最後に
【火車】の物語は満足できたのですが、やはりどうしても約30年前の作品ていう事もありますし以降も読みごたえのある作品を色々読んでしまっているのでどうしても少し物足りなさはありました・・・
それでも十分満足して読む事がました!
率直な意見は本作【火車】を出た当時にリアルタイムで読んでみたかった!!っていう気持ちがあります!
何十年経ってから読んでも『驚かされたり、感動したり、素晴らしい読後感に包まれたり』出来る本が名作だと改めて痛感しました!!
【火車】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆