ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は浅倉秋成の【教室が、ひとりになるまで】をネタバレ無しで紹介していきます!!
作者の浅倉秋成の作品は初めて読むのですが、他の作品【六人の嘘つきな大学生】で初めて浅倉秋成の名前を知ったのですが、内容も面白そうなので読んでみようか迷っていた時に今作【 教室が、ひとりになるまで】の存在も知り先にこちらから読んでみる事にしました!!
これからが期待される注目の作家の青春ミステリー!!
概要
- 作品名:【教室が、ひとりになるまで】
- 作者:浅倉秋成
- 発売日:2019年3月1日(単行本)
- :2021年1月22日(文庫本)
- 発行所:角川
あらすじ
北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「全員が仲のいい最高のクラス」で、なぜ――。垣内友弘は、幼馴染みの同級生・白瀬美月から信じがたい話を打ち明けられる。「自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」“他人を自殺させる力”を使った証明不可能な罪。犯人を裁く1度きりのチャンスを得た友弘は、異質で孤独な謎解きに身を投じる。新時代の傑作青春ミステリ。
引用:角川
学園物と思って侮るなかれ!!
今作【教室が、ひとりになるまで】は学園ものの青春ミステリーと思って侮ってはいけません!!(侮ってないと思いますが(笑)なんといっても『本格ミステリ大賞&日本推理作家協会賞Wノミネート』している作品なのです!!
両方とも惜しくも受賞は逃しましたが、 本格ミステリ大賞&日本推理作家協会賞 それぞれにノミネートされるだけでも凄いのに両方にノミネートなので評価の高さが伺えますね!ちなみに 本格ミステリ大賞&日本推理作家協会賞 をWで受賞した作品は以前に紹介した麻耶雄嵩の【隻眼の少女】です!こちらも名作なので機会があれば読んでみて下さい!!
そんな期待が持てる作品【教室が、ひとりになるまで】普通の青春ミステリーとは一味違うのです・・・
ジョジョの奇妙な冒険×青春ミステリー!?
【教室が、ひとりになるまで】 が普通の青春ミステリーと一味違うのは特殊能力を持った学生たちを描いた作品だからです!!
【ジョジョの奇妙な冒険】のような特殊能力を持った少年少女が描かれています!ジョジョはスタンドですが一応特殊能力ですよね!?あとは【デスノート】の八神月の様に死神の力を手に入れたようなイメージを持って頂ければいいかなと思います!
【教室が、ひとりになるまで】 の特殊能力は『受取人』と呼ばれ個々によって能力は違いますし、発動条件やその他いくつかのルールがあります、その『受取人』の能力がある事により全く違った青春ミステリーが味わうことが出来るのです!!
特殊能力を描いた作品は数多くありますが、邦画では戸田恵梨香主演の【SPEC】が有名ですね!洋画でオススメが特殊能力によって徐々に友情が壊れていってしまう【クロニクル】がおススメですね~!!
誰が受取人か分からない恐怖
主人公の垣内はある流れで『受取人』の能力を受け継ぐのですが、序盤は学校内にいる他の『受取人』の正体が分からないのと学校のクラスメイトが相次いで自殺してしまった原因が『死神』かもしれずその人物も『受取人』の能力を使って自殺ではなく殺人を犯した可能性があります!!
ある程度容疑者や他の『受取人』が分かるまでどんな能力かどんな人物かも分からなので恐怖ですよね?読んでいて垣内の気持ちが伝わってきてこちらも変な汗が出る思いでした(笑)だって隣に座っているクラスメイトが殺人を行っていた人物だと考えるとゾッとします・・・
しかし、この特殊設定がある事により様々な制限や条件がある事により今作のスパイスになっておりただの青春小説ではなく青春ミステリーになっているのです!!
学生時代のヒエラルキーを思い出す・・・
今作 【教室が、ひとりになるまで】 を読んでバンディー自身が思い出したのが、高校時代のヒエラルキー(序列)ですね・・・。その描写がリアルなので余計に心に突き刺さるのですよ!
バンディーは高校時代部活でバスケットをしていたので連れはいましたが、陰キャでもなく陽キャでもなくごく普通の学生でした。しかしクラス内でのヒエラルキーやカーストはどの学生・クラスでもありましたね陽キャでクラス内で騒いで目立って彼氏や彼女がいるリア充たちですね、そんな人たちは陰キャの人達をイケてないと下にみている風潮はありましたね、そんな陽キャたちはクラスの中心でしたがバンディーからしたらただただ目障りな存在でしか無かったです・・・
こういった気持ちを分かる方はかなりいるんではないでしょうか?今思えばモテない学生のひがみだったと思いますが(笑)そんなパリピみたいなノリが苦手でした、だからこそ今作の主人公垣内の気持ちが読んでいてすごく分かるし心に突き刺さり非常に印象に残る作品になったのです!!
青春ミステリーと特殊設定が絶妙
【教室が、ひとりになるまで】 は特殊設定と青春ミステリーのバランスが絶妙で飽きる事無くグイグイ惹きつけられた作品でした、誰が死神なのか?という問題も序盤で判明してしまうのでダラダラ引き延ばす事がなかったのが良かったです!!
どのように自殺の様見せかけて犯行に及んだのかも大事な部分かもしれませんが、それより今作は学生たちの心情や見抜くさ、ピュアな部分を描いている部分がとても大切で重要なポイントだと思います!!
これからも期待の作家浅倉秋成!【六人の嘘つきの大学生】も非常に気になるので読み終わったら感想を書きたいと思います!!
追記! 【六人の嘘つきの大学生】 の感想書きました!
作品名【教室が、ひとりになるまで】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆