ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は霧舎巧のミステリー小説【名探偵はもういない】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
霧舎巧作品は初めて読むので、どんなタイプのミステリーなのか楽しみですね~!
3部構成で各タイトルが秀逸!?

概要
- 作品名:【名探偵はもういない】
- 作者:霧舎巧
- 発売日:2006年4月8日(ノベルス)
- :2009年4月15日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
犯罪学者・木岬と義弟の敬二少年は、雪崩に道を閉ざされてとあるペンションに足止めされる。ワケありの客が集う雪の山荘では連続怪死事件が発生!はたして「名探偵」は奇妙な事件の謎を解けるのか!?あえて真相への手がかりを提示する“読者への挑戦状”付きで贈る、霧舎巧エッセンスにあふれた名作。
引用:講談社
惹かれる部分
今回紹介した霧舎巧【名探偵はもういない】は内容と言うよりは違った所が気になった作品です。
まずは文庫本の表紙がいいですね〜!
真っ白な雪の上に足跡だけが残ってるのですが、シンプルだがかなり目を惹く表紙で素晴らしい!!
作中でも注目視される『名探偵』のキーワード、ミステリー好きな方は反応せずにはいられないですね。
冒頭でも書きましたが、今作【名探偵はもういない】は3部構成になっていて、その各タイトルも秀逸です!
1章の『名探偵はまだいない』2章の『名探偵は名乗らない』3章の『名探偵はもういない』といった具合に各章には『名探偵』が入っており如何に名探偵を強調したいのかが分かりますね!
各タイトルからして内容もかなり気になり読む前からワクワクしてしまいますね〜!
犯罪学者
今作の主人公?木岬の職業は犯罪学者と言うあまりミステリー小説の主人公ではあまりいない肩書きです。
名探偵とは正反対な職業で一体どのようにして木岬が事件を解決するのか!?
1章を読んでる時はその事がいちばん頭に浮かびながら読み進めました。
木岬と行動を共にし、木岬に憧れる義弟の敬二少年がいい味を醸し出してました。
犯罪学者なので色々な裏稼業の手口を知っており、そんな異色な木岬がどのように推理していくのか!?
事件が起きそんな楽しみを期待した矢先に驚愕の展開が訪れます・・・。
色々な登場人物
今作【名探偵はもういない】の事件の舞台はペンションです。
表紙の雪の写真から分かるように雪が降りしきっており、ミステリーではお馴染み雪崩で道が閉ざされたペンションで事件はおきます。
皆大好き『クローズドサークル』そこで起こる事件とは!?
ただ事件だけでは無く今作は登場人物達も曲者揃いです(笑)
ワケありの宿泊客やペンションのスタッフ達、外国人客など全員何かあるのではないか?と勘繰ってしまいたくなる人物達なんですね〜!
色々と惜しい作品
今作【名探偵はもういない】は期待値が上がってから読みましたが、期待に応えてくれたのは1章が終わった時がピークでした(笑)
それ以降は良い各タイトルとは裏腹に単調にくどくどと進んでいき一気に読む気力が下がっていきました・・・。
魅力的な登場人物達がいる割には活かしきれておらず、色々と惜しい所が多い作品でした。
ポテンシャルはあっただけに残念でした。
表紙とタイトルの魅せ方はピカいちだと思います。
【名探偵はもういない】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆
