最終章から始まる小説!?【オクトーバー・リスト】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は海外のミステリー小説【オクトーバー・リスト】をネタバレ無しで紹介していきます!作者はジェフリー・ディーヴァーで名前は知ってましたが作品を読むのは初めてなので楽しみですね~!

時間が遡っていくミステリー!?

砂時計

概要

  • 作品名:【オクトーバー・リスト】
  • 作者:ジェフリー・ディーヴァー
  • 発売日:2021年3月9日(文庫本)
  • 発行所:文藝春秋

あらすじ

ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした
前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー!

本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。

娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。

引用:文藝春秋

時間逆行ミステリーってステキ!

今回紹介する作品【オクトーバー・リスト】は物語が最終章から始まるとおり『逆行ミステリー』って銘打たれておりこういった類いの作品大好きなバンディーからしたらたまらん作品です!

『時間逆行ミステリー』の作品は色々ありますがやはりバンディーが衝撃を受けたのは以前にも紹介したクリストファー・ノーラン監督作品【メメント】がものすごく印象に残っています!こちらも記憶が少ししか保てない主人公が登場し物語が『最後から始まり最初で終わる』って画期的な作品でした!勿論設定も素晴らしかったですね~!

もう1つの作品も同じノーラン監督作品【テネット】です!こちらは『時間の逆行』がテーマで【メメント】とよりもさらに複雑になって奥深い作品で一度観ただけでは完璧に理解出来ず何回も観て考察するのが楽しい作品でした!

映画では『逆行』を扱った作品ありますが、小説では読んだことないので一体どういう風になっているか今作【オクトーバー・リスト】に期待してしまいます!!

毎章新たな発見がある!?

今作【オクトーバー・リスト】は何度も書いてる通りいきなり物語最終章からはじまります、ラストを読むからネタバレ的なことがあるのかな~って思ってたのですがそういった事はないのですが内容がなかなか掴みづらいんですね~。

当然なんですが物語は『起承転結』があるから理解して面白くなってくるのですが、アニメでもドラマでもいきなり最終回見ても全く理解出来ませんよね!?順を追って読んでいくので登場人物の人柄や関係性が全く分からないですね~!

なので常に頭を働かせて整理しながら読まないといけないので気が抜けないですが、次の章(時系列的には前の章)を読み始めると毎章なんかしらの発見があるのです!それがたまらんのですな~!!

徐々に逆行する事で全容が判明していく!?

先ほども書いた通りどんどん『逆行』する事によって新たな発見も見つかるのと同時にだんだんと今作【オクトーバー・リスト】のボヤけていた輪郭が徐々に掴めてきます!

そうしてくると思いがけない事実が判明していき私達読者を脅かせてくるのでした!ちょっとした行動や物、発した言葉の意味が繋がってきて非常に上手く活かしてきます!そして今作のタイトルにもなっている『オクトーバー・リスト』とは?もちろんこの正体も判明しますが・・・。

本来なら順序に従って読み進めていく事により真相が明らかになりどんでん返しや驚きが待ち受けていますが、今作【オクトーバー・リスト】逆行する事によって真実が浮かび上がりどんでん返しも待ち受けるという離れ業を成し遂げた作品でした!

映像化して欲しい作品

今作【オクトーバー・リスト】小説でしか味わえない魅力ある作品ですが、これを映像化しても充分に楽しめると思います!【メメント】のような映画にするよりは各章を1話丸々使える連続ドラマの方が断然バンディーはいいと思います年も~!!最近はネットフリックスやAmazonプライム等でオリジナルドラマが制作されているのでテレビよりはそういったサブスクでのドラマの方が相性いいかもしれませんね。

ケチをつけるなら

今作【オクトーバー・リスト】は映画では既にあった手法ですがそれを小説に落としこんでいました!しかも物語が破綻することなくしっかりミステリー小説らしくオチも用意していました!そんな作品を作り上げたジェフリー・ディーヴァーにはあっぱれですが、あえて冷静にケチをつけるとすれば『逆行』ではなく『順番』通りに最初から読むと衝撃度やどんでん返し要素はほとんど無くなりただのミステリーになってしまうところです、このケチは【メメント】にも言える事ですが・・・。

その点【テネット】は複雑に『逆行』をストーリーに取り込んでいたな~と感心しました!そんな事を言ってしまえば元も子も無くなりますが今作【オクトーバー・リスト】はあえて『逆行』して読み進める事で読み終えてから『通常』通りに読んでも楽しめるような作品になっています!目次も最後のページに持ってくる徹底した作者のこだわりを是非味わってみてください!!

【オクトーバー・リスト】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

-