ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は静月遠火の【何かの家】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
初めて読む作家さんですが、設定に惹かれて読みましたが独特な作風で面白かったですね〜!
独特な設定が面白いミステリー
概要
- 作品名:【何かの家】
- 作者:静月遠火
- 発売日:2024年8月23日(文庫本)
- 発行所:角川(メディアワークス文庫)
あらすじ
その家には約束事がある。それは“決して一人で入ってはいけない”ということ――。
大学生の冬馬が夏休みに実家に帰省すると、父親から民俗学を学ぶ学生・雪穂のフィールドワークのためにある場所への案内役を頼まれる。そこは例の約束事がある家だった。目的地に向かう道中、雪穂は不思議な話をする。曰く、例の家には必ず誰か一人が囚われて、次の人が来ない限り永遠に出られなくなってしまう、というもので……。
――これは、家にまつわるひと夏の物語。
田舎にあるいわくつきの家
主人公の冬馬が実家の田舎に帰った時に、昔からあるいわくつきの家にまつわるお話です!
実家の父親が管理している昔からあるいわくつきの家に民俗学を学ぶ大学生雪穂がフィールドワークの為にその家を調べにきます。
その手伝いで冬馬が雪穂をいわくつきの家に連れて行くのですが、そこから話が動き出すんですね〜!
冬馬が小さい時からある家で必ず守らないといけない約束事があります、それは『決して1人で入ってはいけない』ルールです!
そのいわくつきの家には必ず1人囚われていて、次の囚われる人が来ないと先に囚われてる人は永久に家から出れないのでした・・・。
そのルールが独特でしっかり作品の内容とマッチしてるのが良かったです!!
設定が面白い
そして今作【何かの家】は雪穂がいわくつきの家を訪れてから話は進み出します、その家の名前は囚われてる人の名前がつき例えば太郎君が囚われていたら【太郎の家】というネーミングになります。
仮に次に【太郎の家】に次郎が訪れ入れ替わる事になると次はネーミングは【次郎の家】になります!
さらに面白いのが太郎は太郎のまま出て行くのではなく『次郎』として出て行く事になります。
そして不思議なのは周りも体は太郎なのに『次郎』と認識してる点で全てのつじつまがあってしまう何とも不思議な状況になります。
なかなか理解しづらい説明ですが(笑)、その独特の設定が1番面白いポイントになってます。
目まぐるしい展開
その独特な設定をもとに目まぐるしい展開が繰り広げられます!
冬馬の田舎にある事件の犯人が逃走中なのですが、この出来事も重要な伏線になってます。
終盤にかけて目まぐるしい展開が待ち受けており、先が気になりドンドン読み進めていく事になるでしょう!?
ホラーティストはあるものの根底はミステリー作品なので予想外の展開で伏線とどんでん返しが上手く活きています。
ただちょっと状況が分かりにくいのが残念で、理解する前に先にドンドン進んでいくのが惜しいと思いました。
それ以外は上手い設定でなるほどな〜!と思えるので概ね満足です!!
今作【何かの家】を読んでて思い出したのが【ジョジョの奇妙な冒険 第四部】の鉄塔の話を思い出しました!分かる人には分かるはず!?
後は皆様も書かれてますが、西澤保彦【七回死んだ男】に設定が似てる点ですが全く同じでは無いので、今作【何かの家】を読んで気になったら是非ともチェックしてみて下さい!
ただラストの展開だけが未だにスッキリ出来てないのが心残りです(笑)
【何かの家】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆