ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は鳴神響一の時代小説【猿島六人殺し 多田文治郎推理帖】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
近年では当たり前になってきた時代小説×ミステリー!今作でも楽しめるはずです!?
凄惨な事件の真相は如何に!?

概要
- 作品名:【猿島六人殺し 多田文治郎推理帖】以下【猿島六人殺し】
- 作者:鳴神響一
- 発売日:2017年12月5日(文庫本)
- 発行所:幻冬舎
あらすじ
浪人者の多田文治郎は江ノ島・鎌倉見物のあと足を伸ばした米ヶ浜で、浦賀奉行所与力を務める学友の宮本甚五左衛門に出会い、対岸の猿島で起きた殺しの検分に同道してほしいと頼まれる。甚五左衛門が「面妖な事件」と評したことに興味をそそられ、承諾した文治郎。酸鼻を極める現場で彼が見たものとはいったい……?
引用:幻冬舎
猿島六人殺し
今作【猿島六人殺し】の舞台はタイトルにも書いてある通り猿島と呼ばれるへんぴな孤島で事件は起きます。
そこで6人もの犠牲を出す連続殺人が発生します!
よくミステリーでは連続殺人が起こりますが、今作【猿島六人殺し】で発生した事件は被害者がエグい殺され方をしています。
丸焼きにされたり、生首だけ飾られてたり、目をくり抜かれてたりなどなど、読んでてもグロが苦手な方にはきつい描写が多かったです。
よっぽど犯人は被害者に恨みを抱いてないと出来ないレベルの犯行でした・・・。
多田文治郎
今作【猿島六人殺し】の主人公はサブタイトルにも書いてる通り多田文治郎が務めます。
イケメンで秀才な人物だが、生首を見て気を失う一般人に近い感性に好感をもつ!
大概主人公は死体をみても怯まない人物が多いのでそのギャップが良かった。
顔なじみの甚五左衛門と共に謎を解いていく!
多田文治郎のシリーズ作品なので面白かったら続編も読もうと思う。
誰が犯人?
今作【猿島六人殺し】は孤島で凄惨な事件がおきます。
色々な方法で殺害されており、六人と犯人でも大変な人数が被害にあいます。
ある程度読むと被害者の1人の手記が見つかり犯行が詳細に記載されてますが読んでいけば行くほど犯人が誰か分からなくなります。
読んでてバンディーが感じたのは【そして誰もいなくなった】のオマージュがあり、時代小説版【そして誰もいなくなった】と言っても過言では無いでしょう!
読んでいくとミステリーなので当然犯人は判明しますが、その動機に心を揺さぶられました!
読んでて犯人の気持ちが痛いほど分かりました。
色々な視点
今回紹介した【猿島六人殺し】は主人公、被害者、犯人と色々な視点から事件の全容が見えてきます。
視点が変わることで飽きがこず最後まで読めました!
時代小説だがテンポ良く読めるのは良かったですね〜!時代小説・ミステリー初心者の方にはピッタリな作品だと思います!
犯行は若干無理があると感じる点もあったが、最後の犯人の独白で打ち消されてプラマイゼロになった(笑)
以前紹介した永井紗耶子【木挽町のあだ討ち】を思い出しました!そちらが気になった方は是非とも今作【猿島六人殺し】を読んでみては!?
【猿島六人殺し 多田文治郎推理帖】
★★★★☆☆☆☆☆☆
