ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は伊坂幸太郎の長編ミステリー【さよならジャバウォック】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
伊坂幸太郎デビュー25周年で長編ミステリーときたらかなり力が入ってるはず?なので期待してしまいますね〜!
あの頃の伊坂幸太郎作品復活となるか!?

概要
- 作品名:【さよならジャバウォック】
- 作者:伊坂幸太郎
- 発売日:2025年10月22日(単行本)
- 発行所:双葉社
あらすじ
結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。
彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。
そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。
夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。
もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに…。
途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った 大学時代のサークルの後輩・桂凍郎が訪ねてきた。
「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。引用:双葉社
久しぶりに読みたくなった
今作【ジャバウォック】は描き下ろし長編ミステリーだと言うことで久しぶりに伊坂作品を読もうと思いました!
伊坂幸太郎と言えばバンディーの読書人生に多大な影響を与えた人物の1人であります。
マイベスト作品の【ラッシュライフ】で伊坂幸太郎にドハマリし、【重力ピエロ】、【アヒルと鴨のコインロッカー】、【死神の精度】等など名作が多くどれも非常に楽しめました!
そして【ゴールデンスランバー】で伊坂作品の最高到達点に達したと思っています、初期作品は本当にいい作品が多かった・・・。
ファンだからこそあえて忖度無しで書くと【ゴールデンスランバー】以降は伊坂作品にあまり惹かれなくなりました。
それまで気にならなかった作中での言い回しやうんちくが急に鼻につき受け付けなくなり段々疎遠になりました。
今作【さよならジャバウォック】は久しぶりに読みたくなった伊坂作品だし、バンディーが好きだった『あの頃の伊坂作品』がまた読めると期待して読むことに決めました!
いきなり山場!?
今回紹介している【さよならジャバウォック】はいきなり冒頭で山場を迎えます?
主人公量子の目の前には死んでいる夫が横たわっています、しかし、量子には自分が殺した意識がありません。
『夫は死んだ、死んでいる、私が殺したのだ』は伊坂幸太郎らしい言い回しで印象に残ってます、作品的にも量子のピンチで山場をいきなり迎えます。
そこに突如大学時代の後輩桂凍郎が現れ、量子の犯行を見越したうえで手助けしてくれるのでした。
ここまで読んだら普通のミステリーに感じましたが、読めば読むほど伊坂作品らしさが出てきました。
摩訶不思議
桂に助けてもらってから話は急に進み出します、ネタバレになるので詳細は書きませんが、摩訶不思議な伊坂ワールドが待ち受けています。
そこから桂以外にも奇妙な若い夫婦や引退した歌手、その歌手のマネージャー等個豊かな登場人物に溢れやはりキャラクターの描き方は上手いと思いました。
ただ伊坂節の言い回しは健在ですし、音楽の話は高確率で登場し良くも悪くも伊坂作品でした。
語り部切り替わる進んでいくのも相変わらずでしたが、その際の切り替わったキャラクターを表すシンボル?は伊坂作品の良いところですね〜!
ミステリー要素も健在
今作【さよならジャバウォック】は長編ミステリーなのでもちろんミステリー要素も健在で読み終わった時には納得できるはず!?
ただミステリー要素の部分は特段目新しいものでは無いですが、許容範囲内だと思います。
本格ミステリー読みの方は衝撃度は大きく無いのでその点はご注意を!
扱ってる素材やストーリー展開で普通のお話も伊坂ワールドへと変貌するのだと改めて思いましたね〜。
まだまだ『あの頃の伊坂作品』には程遠いですが、今作【さよならジャバウォック】はまたあの頃の伊坂作品に出会わせてくれるかも!?って期待させてくれる作品でした!
【さよならジャバウォック】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆
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