ネタバレ厳禁!?久しぶりに素晴らしい本に出会った!!杉井光【世界でいちばん透きとおった物語】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は杉井光の小説【世界でいちばん透きとおった物語】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

今作【世界でいちばん透きとおった物語】たまたま書店で見かけてかなり惹かれたので衝動書いしたのですが、色々調べてみたら今結構話題になってる作品みたいでワクワクしながら読みました!

こう言った作品があるから紙の本はやめられない・・・

硝子

概要

  • 作品名:【世界でいちばん透きとおった物語】
  • 作者:杉井光
  • 発売日:2023年5月1日(文庫本)
  • 発行所:新潮社

あらすじ

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。

引用:新潮社

表紙とタイトルからしてgood!

今回紹介している杉井光【世界でいちばん透きとおった物語】は内容については後で書きますが、それ以外にもバンディーが買う気になったのが表紙のデザインがいいですね~!読み終わった後にみたらさらに良かった!

後はタイトルですね!【世界でいちばん透きとおった物語】タイトルとしては長い方ですがかなり意味が気になりますよね!?もちろんタイトルにも意味がありこちらも読み終わった後に納得いくはず!?

改めて本のタイトルと表紙の大事さを改めて思い知りました!どんなに中身が面白くてもやっぱり読者に手に取って読んでもらわないと始まりませんよね!?面白くてもタイトルや表紙が地味なら玄人は読むかも知れませんが一般の方はなかなか手に取りづらいので面白くても評価されるのに時間がかかりますね。

なのでタイトルと表紙が既に一般の読者が気になるような作りになってる今作はいい線を狙ってると思いますし、実際に話題になってるので勝ち組でしょう!さらにいくらタイトルや表紙が良くても中身が面白くなければ落胆が半端ないですが、その点今作【世界でいちばん透きとおった物語】は内容も面白いので間違いない作品です!!

ただ忖度無しで書くと今作の推薦文の帯に書かれているのを見て一瞬買うのを躊躇ってしまいました、実績ある作者や書評家だったら重みが違いますが、やっぱり昨今のSNSの在り方を考えればインフルエンサーを起用した方が若者には響き易いのかもしれませんね!ただバンディーは買うのを辞めようと思いましたが今作が秘める面白さに賭けて良かったと思いました!

内容も読みやすい

今作【世界でいちばん透きとおった物語】は亡くなった大御所ミステリー作家宮内彰吾の隠し子燈真が主人公の作品である。今まで関わりのなかったが急に宮内の長男からコンタクトがありひょんな事から遺作を探す事になる。

ミステリー作家の遺作を探すってだけでもミステリー好きなバンディーとしてはテンションが上がる内容でした、ただそれだけでは無く今作は家族についてのお話でもあった。

主人公燈真と亡くなった母との繋がり、あったこともない父と燈真の物語、母と宮内、燈真と母が生前の時から良くしてくれていた編集者霧子さんとの繋がり等々人間関係についても書かれていて色々考えさせられる内容でした!

何よりも今作【世界でいちばん透きとおった物語】は内容も文体も読みやすい作品なのでミステリーや活字の本が苦手な方にこそチャレンジして頂きたい作品ですね~!

実在の作家もチラホラ

燈真が宮内の長男から手がかりをもらい遺作探していきますが、プレイボーイだった宮内と関係があった愛人や関係者に話を聞きにいきますが、実の息子としてでは無く隠し子が話を聞きにいく設定も読んだことありそうで無かったですね~。

やっぱり実の息子と隠し子では色々と勝手が違うし読んでいて燈真の心境も複雑そうですが、最初は今まであったことも無いで父親に対して何の感情もなくどちらかと言えば他人に近い感情を亡き父親宮内に抱いていましたがその心境が色々な人に話を聞く事でどのような心境の変化が訪れるのにも注目です。

特に今回紹介している作品【世界でいちばん透きとおった物語】の気に入ってる所は作中に実在する作家が登場するんですね~!人気作家でバンディーもシリーズ作を今読んでいるところです。

そんな人気作家が何故実名で登場したのか、その答えは今作を最後まで読んでいくと理由は分かります!実名を出してしまうとネタバレに繋がるので伏せておくのでご自身で確かめて下さい!

バンディー自信その作家の作品に対するこだわりは知っていましたがまさかこんな風に登場してかなり重要なポジションにいるとは!人気作家自体は登場せず名前だけの登場ですがその作家のこだわりを思いだし気になり注意して読んでいると・・・。

ネタバレ出来ない作品

今回紹介した【世界でいちばん透きとおった物語】は内容自体も亡くなったミステリー作家である父の遺作をさがしていくだけでも面白い話ですが、それ以上にあっと驚く出来事があるのが最大の特徴です!

詳しく書いてもネタバレになるし、何かが待ち受けるって書くだけでもねたばれになりそうなんでなかなかに紹介するのが難しい作品ですね~!これまでにもかなり驚くようなどんでん返し作品読んできましたがそのどれにも今作【世界でいちばん透きとおった物語】は当てはまりません!

ギリギリヒントを出すと最近では藤崎翔【逆転美人】や古くは泡坂妻夫【しあわせの書】【生者と死者】に近いとカテゴリーだと言っておきます!ただ作品のトリックを知った後に色々な意味で驚愕しますし、最後にタイトルが判明した時は驚きもありましたが、美しさが上回りましたこんな読後感はいつぶりだろうか?

宮内と燈真と母の関係性をもっと深掘りして欲しかったのと宮内の妻(離婚はしたが)と長男の事ももう少し詳しく書いて欲しかったのが心残りでしたが、久しぶりに色々な人に是非とも読んで欲しいと思える作品でした!

【世界でいちばん透きとおった物語】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★★★☆

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