ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は平石貴樹のミステリー小説【潮首岬に郭公の鳴く】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
本作【潮首岬に郭公の鳴く】はこのミスにランクインしており、その時から気になっていたのですが文庫化したタイミングでやっと読む事が出来ました!!
最後の展開は引き込まれたがそれ以外は・・・
概要
- 作品名:【潮首岬に郭公の鳴く】
- 作者:平石貴樹
- 発売日:2019年10月29日(単行本)
- 2022年10月12日(文庫本)
- 発行元:光文社
あらすじ
函館で有名な岩倉家の美人三姉妹。その三女が行方不明になった。海岸で見つかった遺留品のそばに落ちていたのは、血糊のついた鷹のブロンズ像。凶器と思われたこの置き物は、姉妹の家に飾られていた物だったのだが・・・・・・。手がかりが得られないまま事件は新たな展開を見せ、捜査は更に行き詰まってしまう。驚愕の結末を迎える、本格ミステリの傑作!
引用:光文社
堅実な本格ミステリー作品
今作【潮首岬に郭公の鳴く】を読み終わっての率直な感想は堅実な本格ミステリー作品で、終盤の展開は読み応えはありましたがそれまではちょっと読んでいて飽きましたね~。
北海道が舞台の作品ですが、あまり北海道が舞台の作品に出会った事は無く阿泉来堂の【ナキメサマ】や【ぬばたまの黒女】でバンディーほやっと出会ったぐらいです!東京や大阪等の都会が舞台の作品はよくあるので反対に北海道が舞台の作品は新鮮に感じましたね~。
内容も函館でも有名な家柄の美人三姉妹の末っ子が殺される所から事件は幕を開けますが、そこから見立て殺人等の要素を取り入れた王道な本格ミステリー作品なのですが・・・。
序盤は苦痛・・・
今回紹介している【潮首岬に郭公の鳴く】は先ほども書きましたが美人三姉妹の末っ子が殺された事で物語が始まるのですが、そこからさらに色々な事件が発生します。
ミステリー小説的には事件が立て続けに起った方がいいのでしょうが、今作に限っては読んでいて苦痛でしたね~!何でしょうね?話や捜査が進んでない訳ではないのですが話が真面目過ぎるというか読んでいてつまらなかったのです・・・。
内容がスカスカではつまらないのでは無くて、例えるならばきっちりしており『優等生』過ぎるせいで堅苦しく面白味が無い、人でもたまにこういうかた存在しますよね!?
好みが分かれると思いますが今作【潮首岬に郭公の鳴く】は序盤はかなり退屈に感じる方が多いはず!?
後半で巻き返す!
先ほど書いた通り今作は序盤は退屈ですが、事件が起きたと言うことは犯人が存在する訳では、さらにはトリックや犯人の動機を知らない限りはミステリー好きとしては途中で読むのを辞める事は出来ませんでした!
途中までは本作に『このミス』にランクインしたのか!?と疑問を抱きましたが、物語が終盤になるにつれだんだんと面白くなってきて、やはり『このミス』にランクインしたのは間違ってなかった!と読む終えて実感しました!
最初今作【潮首岬に郭公の鳴く】の事件を作中に登場する刑事が解決すると思っていたら、登場人物の1人青年のジャン・ピエールが探偵役だったとは!作中にジャン・ピエールが過去にも事件を解決している描写あるのでネタバレでは無いのでご安心を!
解決編から盛り上がってくるのですが、後半から盛り上がるって書いてますがホントに最後の最後です(笑)諦めそうになるかも知れませんが頑張ってそこまでは読んで欲しいです!
肝心の解決編は犯人にも驚かされましたが、一番はやっぱりバンディーは動機の部分が印象に残りここが序盤のつまらなかった時間を取り返してくれました!
解決編の時は『優等生』の部分が活きており丁寧に読者に真相が提示され余韻に浸れる事が出来ました!続編もあるようなので全て読んでみたいと思いました!!
【潮首岬に郭公の鳴く】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆