館シリーズ第2弾!前作を越えれるか!?【水車館の殺人】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介している作品は綾辻行人【水車館の殺人】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

『館』シリーズの先駆け的存在!?の作者が贈る水車館を舞台にした本格ミステリー作品!!

1年前に起こった事件の真犯人は・・・。

概要

  • 作品名:【水車館の殺人】
  • 作者:綾辻行人
  • 発売日:1988年1月28日(ノベルス)
  •             :2008年4月15日(文庫本 新装改訂版)
  • 発行所:講談社

あらすじ

仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!? 本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾

引用:講談社BOOK倶楽部

名作【十角館の殺人】を越えれるか!?

今回紹介する作品【水車館の殺人】『館シリーズ』第2弾で前作は本格ミステリーの名作と言っても過言ではない【十角館の殺人】があります!

【十角館の殺人】は漫画化もしてますが、原作小説はミステリー好きな人だけでは無くても読書が好きな方でまだ未読の方は是非1度は読んでおいた方がいい作品です!!

そんなミステリー史に残る名作【十角館の殺人】の後はかなりプレッシャーだが果たして今作【水車館の殺人】は前作を超える事が出来るのか!?

現在と過去が交互に描かれる

今作【水車館の殺人】は一年前と現在の出来事が交互に描かれています、時系列を分けて描かれている作品は何かトリックがあるかも!?って考えたら毎回ワクワクしますね~!!

一年前(1985年9月28日)に水車館で起こった殺人事件と事故と容疑者の突然の消失等それまでの話が描かれています、現在(1986年9月28日)島田潔が水車館を訪れ消えた容疑者とは知り合いで犯人では無いと考え一年前の事件を調べる為に訪れます。

この水車館には館の主人藤沼紀一がコレクションする天才画家だった亡き父一成の作品を命日の日にだけ4人の客人に閲覧できる日になっていましたが、この嵐が起きた1985年9月28日に悲劇が起こるのでした・・・。

王道本格ミステリー

今作【水車館の殺人】を読んでバンディーはやっぱり本格ミステリーが好きなんだと再認識しました!本作は1988年に登場した作品なので今読んだらやっぱり少し物足りなさはありますが、リアルタイムで読んでいたら驚きは大きかったと思います!

どのように事故が起きた、何故殺され、どうやって容疑者は消失したのか!?ミステリー好きにはたまらん設定にワクワクしますし、前作【十角館の殺人】のような驚くトリックが待ち構えているかも!?って期待で胸が一杯でした!

ただミステリー的には名作歌野正午【葉桜の季節に君を想うということ】我孫子武丸【殺戮にいたる病】みたいな驚きではなく、ミステリー初心者には丁度いい内容なので入門書にピッタリかも知れませんね~!!

ラストは驚いた!

今回紹介している【水車館の殺人】は殺人事件や消失等がミステリー部分も勿論ありますがそれ以外にも注目する点はあります。

事件が起きたは天才画家藤沼一成のコレクションが展示される日で登場人物も美術商や一成の作品を愛するもの達や一成の弟子も登場し、中でも亡き一成の幻の作品『幻影群像』は作中で大きな意味を持ちます。

『幻影群像』は息子の紀一が所持しており客人には頑なに見せず、紀一自身は『幻影群像』を忌み嫌ってる様子があります。一成は「幻視者」とも呼ばれています、それらをひっくるめてネタバレになるので詳しくは書きませんがラストで驚く事になります!

名作の前作を超える事は・・・

残念ながら出来ませんでした!しかし、内容自体は面白いので安心して読んで欲しいです、ただただ前作の壁が高すぎたのです!

【水車館の殺人】は飛び抜けて名作ではなく普通のミステリー作品ですが、伏線やミスリードはしっかり張り巡らされているので安心して楽しんで欲しいと思います!

バンディー的にやっぱり今作【水車館の殺人】で良かったのはラストの真相の驚きでした!トリック的な真相では無くもっと背筋が凍るような事が良かったですね~!ここだけでも読む価値はあります!!

【水車館の殺人】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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