ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は畑野智美のSF小説【タイムマシンでは、行けない明日】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
あまり得意では無いSF作品ですが、内容が気になったのでチャレンジしてみました!!
大切な人の為に過去を変える!?

概要
- 作品名:【タイムマシンでは、行けない明日】
- 作者:畑野智美
- 発売日:2016年11月25日(単行本)
- :2023年2月7日(文庫本)
- 発行所:小学館
あらすじ
光二は、ロケット発射台のある南の島で育った高校生。いつか自分もロケットの研究をしたいと勉強に勤しむ一方、密かに同級生の長谷川葵に思いを寄せていた。
平沼は、仙台の大学の時空間の研究室で教授をしていた。過去を一切語らない彼を、周囲は不思議に思う。33歳の平沼を教授に抜擢したのは、齢90近くと噂される井神前教授だ。二人の間には誰にも言えない秘密があった。
別の人生を生きていると思っていたあらゆる人物達が一本の線上に連なる。時空を超えても人は出会うべき人と出会うようにできている。運命を信じたくなる物語。引用:小学館
悲劇
今作【タイムマシンでは、行けない明日】の主人公は光二で、冒頭では高校時代の光二が描かれています。
気になっていた女の子長谷川さんとの関係性がいちばんのポイントだと思います、今作はSF作品だが恋愛要素があるからこそさらに設定が活きてる気がします!
読んでいて2人の距離感が何とももどかしくて、青春時代を思い出しました(笑)
しかし、光二と長谷川の関係を引き裂く大きな『ある悲劇』が起こるのでした・・・。
過去と現在?
『ある悲劇』がきっかけで光二はタイムマシンを作る決意をします。
月日は流れ青年になった光二が登場し、周りには光二を慕ってくれる人達はいるが光二は心を閉ざしたままなんですね〜。
井神教授が作った『タイムマシン』があると聞かされ、半信半疑だが過去を変える為に使ってみるのでした・・・。
実際に過去に戻る事は出来たがそこでは予想してなかった展開が待ち受けるのでした!ネタバレになるので詳細は書きませんがバンディーが思ってた展開とは違い驚きました!
名作【バック・トゥ・ザ・フューチャー】的な展開とは違い、パラレルワールド要素が強く今作【タイムマシンでは、行けない明日】はパラレルワールド要素の方がしっくりきました!
読者は光二に幸せになって欲しいと願うが、そう上手くいかないからこそ、もどかしくもあり面白かった!
平沼と夜久
もう1人の重要人物で大学教授の平沼がいます、作品序盤に出てきており、一体どんな人物なのか!?謎に包まれてます。
読み進めて行けばその謎も解けますが、一筋縄にはいきません。
井神教授の身の回りを世話する夜久君、こちらも謎に包まれた人物だがかなり気になる存在です。
主人公だけでは無く、周りの登場人物も魅力的なので読んでてのめり込むことが出来た!
SFが苦手な人にもオススメできるし、どんな結末を迎えるの先が気になるはず!?
最後に
今作【タイムマシンでは、行けない明日】はSF作品として問題無く読めたが、バンディーの中では高畑京一郎【タイム・リープ】がSF作品としてはあまりにも良すぎた!
SF好きは必読です!!
しかし、続編ではないが姉妹的作品【2つの星とタイムマシン】こちらを読むと今作【タイムマシンでは、行けない明日】とリンクしてるみたいなので、すぐにそちらも読んでみます!
2つの作品がリンクするのとかバンディーの大好物なので楽しみです!
【タイムマシンでは、行けない明日】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆
