ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は深木章子のミステリー小説【闇に消えた男 フリーライター・新城誠の事件簿】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
タイトルにある通りフリーライター・新城誠が主人公のミステリーです、しかも今作は続編になるので余計に驚きました!
前作とはまた違ったベクトルのミステリー!

概要
- 作品名:【闇に消えた男 フリーライター・新城誠の事件簿】以下【闇に消えた男】
- 作者:深木章子
- 発売日:2024年11月25日(文庫本)
- 発行所:角川
あらすじ
断崖絶壁に建つ武家屋敷から一族が忽然と姿を消した「消失屋敷」の殺人事件で出会ったフリーライターの新城誠と文芸評論社の編集者・中島好美。その二人にまた不可解な人間消失事件が起こった。念入りな取材を重ねることで知られるノンフィクション作家が失踪したと、捜索を依頼してきたのは、その作家の妻だった。新城は聞き取りをさっそく初めていくのだが、失踪直後に作家の実家の放火事件が発生、まじめに見えていた作家の裏の顔が暴かれることに――。富豪だった父の謎の自殺、知らない人物への送金、そして顕れる疑惑の数々。新城は持ち前の推理力を活かし推理を続けた。そして事件は意外な方向へ。
引用:角川
続編
今作【闇に消えた男】を紹介する前に、前作の【消人屋敷の殺人】にも軽く触れておきます!
前作は【消人屋敷の殺人】とタイトルから分かる通りミステリー好きにはたまらん内容となっています!
おなじみの展開で目新しいさは無いかと感じるかもしれませんが、それは最後までに読んで判断してみて下さい。
前作にも登場していた新城誠が引き続き今作【闇に消えた男】の主人公となってます。前作読まなくても問題なく読めますが読んでおけば新城の背景が分かるからより楽しめます。
続編は無いと思ってたからバンディーは嬉しかったです!ただ前作は新潮社からで今作は角川からの販売と若干不思議な事が起こってます(笑)
消えた富豪
今作は前作とはうって変わり毛並みが違うミステリーになってたと感じました。
主人公新城に以前からの知り合いである、ノンフィクション作家の行方が分からなくなったから探して欲しいとノンフィクション作家の妻から依頼受ける。
タイトルにもあるが新城はフリーライターであって決して探偵や警察ではない点が面白い、捜査には限界があるのでそこをどのようには対応していくのかも気になる部分です!
助手役は前作の幸田では無く、同じように前作に登場しており新城の彼女でもある編集者の中島が担当しており、お似合いだったので助手役変更は気になりませんでした。
もともと亡くなった父が富豪でそれを引き継いだノンフィクション作家が何故失踪したのかを新城達は調査していきます。
調べていく内に色々な事実が浮かび上がりしっかりとミステリー小説として読めます、色々バンディーも考察しましたが若干惜しかったですが真相は見抜けませんでした(笑)
変わる視点
前作【消人屋敷の殺人】同様、章によって登場人物の視点が変わり色々な角度から事件が判明していく点は良かったです。
ただ、良かった判明今作では分かりづらかった部分もあるのでそれが残念でした、そのせいで読書スピードのテンポが落ちたのは否めない・・・。
新城の視点は『表』の部分を調査して、ノンフィクション作家の妻の視点では『裏』の部分を調査している感じがバンディー的にはしました。
その2方向から調べるからこそ事件の思いもよらぬ真相や意外性がより強調されて良かったですね〜!!
徐々にノンフィクション作家の行方だけでは無く、社会的にも無視できない大きな問題も絡んできてただのミステリーよりはより重厚な社会派ミステリーの方が今作【闇に消えた男】はしっくりきます。
好みが分かれる!?
前作【消人屋敷の殺人】は本格ミステリー要素もあり面白かったので、今作【闇に消えた男】も期待しましたがバンディー的には残念ながら響きませんでした。
良かった点は上記で色々挙げたので最後は気になった点を書いておきますので、そちらも込みで読んで頂けたら嬉しいです!
まず本格ミステリーよりも社会派ミステリー寄りになったので取っつきにくくなった点はあります。
確かに社会的な要素があるのは素晴らしかったが、色々あり分かりづらく読みにかった印象の方が勝ってしまった。
肝心のメインのトリックも確かに転々とする展開で良かったが、こちらも分かりづらかく頭を整理するのに精一杯になり素直に驚けなかった(笑)
ただ色々と考察してしまう締め方は良かったが、好き嫌いが分かれる作品でしたね〜!
【闇に消えた男 フリーライター・新城誠の事件簿】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆
