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真実は何処に・・・刑法第39条を扱った邦画【39 刑法第三十九条】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回は約20年以上の前の作品ですが邦画【39 刑法第三十九条】を今さらですが最近観終わったのでネタバレ無しで紹介していきます!

犯人は多重人格かそれとも詐病か・・・?

概要

  • 作品名:【39 刑法第三十九条】
  • 公開日:1999年2月17日
  • 監督:森田芳光
  • 出演:鈴木京香、堤真一、岸部一徳
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 制作国:日本

あらすじ

都内で起きた夫婦惨殺事件。逮捕された劇団員の若者は、あっさり犯行を認めたが殺意を否定。やがて裁判が始まり、おとなしいはずの若者の人格は一変し、奇怪な言動を連発し始める。「心身喪失者の行為はこれを罰しない。心身耗弱者の行為はその刑を減刑する」と記された刑法第三十九条をモチーフにしたサイコ・サスペンス。

引用:映画.com

予告

刑法第三十九条とは・・・

今回紹介する映画【39刑法第三十九条】を紹介していく前に今作のタイトルにもなっている『刑法第三十九条』について、バンディーは全く法律とか分からないので簡単に書いておきます。

『刑法第三十九条』とは:

①心神喪失者の行為は、罰しない。

②心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

この条文に該当する心神喪失者と心神耗弱者は具体的には『精神病』・『意識障害』・『知的障害』を煩っている時に犯行を起こした時に該当するのか?と無知ながらにそう解釈していました。

この『刑法第三十九条』はバンディーのプライベートな部分でも無視出来ない法律なので今は余計に他人ごとではない気持ちで考えるようになりました・・・

ただバンディーブログはまだ見ぬ作品達を紹介するブログなので、これ以上無知な私が『刑法第三十九条』について書くのはこのブログの主旨からそれそうなので興味がある方はご自身で確認してみて下さいませ!

終始画面からピリピリ空気感が伝わる映画

今作【39 刑法第三十九条】を観ていて感じたのは何か乾いたピリピリした空気感が画面から伝わるのです!『ちょっと何言ってるか分かんない』って思われるかもしれませが、そうバンディーには感じられたのです!

森田芳光監督の他の作品【黒い家】を観た事もあるのですが、当時中学生か高校生だったと思うのですが、初めて【黒い家】を観た時は衝撃過ぎて20年経った今でも覚えています(笑)大竹しのぶと西村和彦の怪演がスバらしかったです!

興味がある方は是非一度観てみては!?

【黒い家】と同じ監督の作品としって納得しました!陽気な作品ではなく逆にかなりシリアスな作品なのですが、ここまで観ていて空気感が伝わる邦画があった事に驚きと何故20年も観なかったのかお恥ずかしい限りです(笑)

役者達の演技に脱帽!!

【39 刑法第三十九条】を観て先ほど書いた空気感も良かったのですがもう一つ驚かされたのが役者たちの熱演です!まず鈴木京香は淡々と闇のある女性を演じており一方では堤真一とのやり取りは激しい演技でその振り幅が素晴らしかったですし、岸部一徳はニヤニヤしながら何処かいやらしい刑事を演じていましたがこんなに味のある演技をするとは知りませんでした、中でも一番凄かったの犯人役の堤真一でした!!

犯人は多重人格かもしれず普段は物静かな人物を演じており、稀に現れる殺人を犯したかもしれない人格が現れるのですがその時の演技が狂気に溢れていてその変貌ぶりに驚きました!!堤真一は色々な作品に出ていますがいつも人の好さそうな役のイメージだったので今回の演技をみてそのギャップが凄かったですね~!!

しかも今紹介した人たちは未だに20年経った今でも活躍されています!やはり演技に実力がある人はいつまで経っても第一線で活躍されるのですね~!!

以前紹介した木村拓哉、二宮和也W主演の作品【検察側の罪人】に出演している犯人役の酒向芳イカレタ演技も主演2人を喰ってしまうぐらいの怪演でした!なので今でもその作品は鮮明に覚えているのです!振り切れる演技が出来る人が出ている作品は名作が多い気がします!!

検察側の罪人】の紹介記事はこちらです!!

犯人は多重人格か?詐病か?結末はラストで判明する

物語は進むにつれて徐々に真相が明らかになっていくのですが、そこで被害者と加害者の驚くべき関係が浮かび上がってきます!中でもやはり一番の焦点は犯人は多重人格なのか?それとも詐病なのか?その結末がラストで待ち受けます、そのやり取りは息をのむ攻防戦が描かれます!

物語の中心の『刑法第三十九条』に対してどのような決着をつけるのか・・・

何年経っても名作は色褪せないと改めて実感した作品ですね~!

最後に少しだけ不満点をあげるなら鈴木京香が演じた母親が一体どういった意味があったのか?鈴木京香演じる主人公の何か問題を抱えていそうでしたがそれも判明しなかった点など細かい点は気になりました。

今作【39 刑法第三十九条】を観た時に思い出した作品があり、それは以前紹介した作品リチャードギア主演の映画【真実の行方】が真っ先に頭に浮かびました!!こちらは名作なので是非予備知識無しで観て頂きたい作品ですね!!

【真実の行方】の紹介記事はこちらです!!

【39 刑法第三十九条】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

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