ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は伊吹亜門の時代劇ミステリー【雨と短銃】をネタバレ無しで紹介していきます!!
実在した一度は聞いたことがある人物達、坂本龍馬や西郷隆、桂小五郎、土方歳三等が登場するのでそれだけでもどんな物語になるか楽しみですが、さらにミステリー作品なので期待が高まります!!
時代劇が苦手な方も楽しめる作品です!!
概要
- 作品名:【雨と短銃】
- 作者:伊吹亜門
- 発売日:2021年2月26日(単行本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
慶応元年、坂本龍馬の仲介により薩摩藩と長州藩は協約を結ばんとしていた。長きに亘った徳川の世から新たな日本の夜明けを迎えるのだ。しかし、一件の凶事が協約の締結を阻む。上洛していた薩摩藩士が稲荷神社の境内で長州藩士を斬り付けたというのだ。更に下手人は目撃者の眼前で、逃げ場のない鳥居道から忽然と姿を眩ませた。このままでは協約協議の決裂は必定、倒幕の志も水泡と帰す。憂慮した龍馬の依頼を受けて、若き尾張藩士・鹿野師光は単身捜査に乗り出す。歴史の大きな転換点の裏で起きた、不可能犯罪の真実とは。
引用:東京創元社
前作も是非読んで欲しい
今回紹介する作品【雨と短銃】は時代劇のミステリーで主人公は鹿野師光が主人公で探偵役なんですが実は今作の前の作品【刀と傘】にも登場しているのですが、この【刀と傘】がとんでもない作品なんです!!
連作短編小説【刀と傘】で伊吹亜門はデビューするのですが今作で本格ミステリー大賞を受賞しており、ミステリーランキング本でも上位にランクインしていた作品でバンディーも実際に読みましたが時代劇はそんなに好きではなかったんですがミステリーと時代劇がここまで上手く融合た作品を初めて読みました!!時代劇が苦手な方にもおススメしたいですし、もちろんミステリー好きな方は是非一度は読んでみて下さい!!今作【雨と短銃】前作の【刀と傘】を読んでいなくても楽しめるのでご安心を!
ミステリー要素もバッチリあります!!
今作【雨と短銃】は主人公鹿野が坂本龍馬からある調査の依頼を受けます。神社の境内で切りつけられてしまう事件が起きたのですが、肝心の犯人が境内にいるはずが忽然と行方をくらませます・・・。
物語は実際にあった薩長同盟を結ぶ前の物語がベースになっています、何故龍馬はわざわざこんな事件を依頼してきたかというと切りつけた犯人は薩摩藩士で切り付けられたのは長州藩士なのです・・・今平和に生きているバンディーですら今作の事の事件の重要性は判断できます!薩長同盟を結ぼうとしている最中に薩摩と長州の藩士がそんな事件を起こしたら薩長同盟は破綻になってしまうので龍馬が鹿野に事件解決を依頼してくるのも納得できますね。
そんな大変な事が起きている最中の事件ですがもちろんミステリー要素もしっかりあります!何故普段温厚な犯人は親しかった知人を切りつけたのか?一体どこに消えたのか?等そのほかにも読み進めて行くごとに新たな謎も判明してきて先と真相が気になりありきたりな表現ですが読み進める手が止まらなかったです!!(笑)
時代劇×ミステリーは面白い!!
今作【雨と短銃】は読み終わってから余韻に浸れました!(バンディーは良い作品に出会うと読み終わった後に余韻に浸ります(笑))実際に実在した人物も登場し虚実が入り混じった作品で今まで苦手だった時代劇が好きになりましたね~!
以前紹介した三津田信三の【首無の如き祟るもの】もホラー×ミステリーでとても面白い作品で、今作【雨と短銃】のようにミステリーと様々なジャンルと融合した作品に出会ってみたいですね~!!今作読み終えて思ったのはますますこれからも目が離せない伊吹亜門の新たな作品に要注目していこうと思いました!!
【雨と短銃】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆