ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は蒼井上鷹のミステリー小説【堂場警部補の挑戦】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!
今作【堂場警部補の挑戦】は発売当初の2010年に読んだのですがその時妙に印象に残った作品でしたので久しぶりに読み返してみたら・・・。
思い出補正はあった・・・
概要
- 作品名:【堂場警部補の挑戦】
- 作者:蒼井上鷹
- 発売日:2010年2月26日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
玄関のチャイムが鳴った時、まだ死体は寝袋に入れられ寝室の床の上に横たわっていた。液晶画面を見ると、緑色のジャージを着た若い男が映っていた。「おはようございます、ドーバです。電話でパントマイムのレッスンをお願いしていた──」招かれざる客の闖入により、すべてがややこしい方向へ転がり始める「堂場刑事の多難な休日」など、当代一のへそ曲がり作家による力作四編を収録。
引用:東京創元社
警察小説ではない!
今作【堂場警部補の挑戦】はタイトルに堂場警部補って書いてますがガチガチの警察小説ではありませんので、警察小説好きな方は勘違いして読むと肩透かしを喰らうかも知れないのでご注意を!!
警察小説が好きな方には今作【堂場警部補の挑戦】よりも以前から何度も紹介している西村健の壮大な警察小説【地の底のヤマ】を強くオススメします!必ずどっぷりハマるはず!?
すべての主人公は堂場
今作【堂場警部補の挑戦】は4つの話で構成されている連作短編小説です!簡単にタイトルを書いておくと。
- 1章:『堂場警部補とこぼれたミルク』
- 2章:『堂場巡査部長最大の事件』
- 3章:『堂場刑事の多難な休日』
- 4章:『堂場Ⅳ/切実』
という風に構成しておりタイトル全てに堂場って名前が入っています、さらに気になったのは肩書きが毎章変わっている事です。
1章の『警部補』は役職的には今作【堂場警部補の挑戦】の中では1番上で『巡査部長』→『刑事』→しまいには『堂場Ⅳ』って名前だけになってます!しかし、『堂場Ⅳ』のⅣって何やねん!?って感じですね(笑)毎章肩書きが何故変わってるのかはご自身で読んで確かめて下さい!
当代一のへそ曲がり作家蒼井上鷹とは?
発行元の東京創元社の作品紹介にも作者蒼井上鷹の事を『当代一のへそ曲がり作家』って書かれていますが確かに今作【堂場警部補の挑戦】を読み終わってバンディーもそう感じました。
蒼井上鷹の作品は今回紹介している【堂場警部補の挑戦】しか読んだことしかないのであまり偉そうな事は書けませんが、『当代一のへそ曲がり作家』って書く事によってハードルを上げてしまった感があります。
各章確かに一筋縄ではいかないような作品たちで確かに『へそ曲がり作家』って事は痛いほどなく伝わりましたが失礼を承知で書かせて頂くとクセが強い話の割に読んでいて面白くないのです(ごめんなさい)・・・。
もしかしたらバンディーだけそう感じるだけかも知れませんが一応曲がりなりにも今まで読んだことのある作品を沢山紹介したので色々な作品読んできた上での感想です!面白い作品は何かしら印象に残るのですが、今作【堂場警部補の挑戦】は残念な事に全く響かなかったのでした・・・。
思いで補正だったのか!?
今作【堂場警部補の挑戦】を昔読んだ時は面白かった記憶があったので懐かしくなり、もう一度読み直した時は全く反対の印象を受けたのでした。
不思議な事に確かにタイトルは【堂場警部補の挑戦】であってたはずなのですが、もしかしたらそれ以降にも様々な面白い作品に出会ったのでバンディー自身の読者レベルが上がったのかもしれませんが・・・。
もう1つの答えとしては同時期に読んだ若竹七海の【ぼくのミステリな日常】と勘違いしていたのかもしれません(笑)こちらは確かに面白かったので。
思い出補正は必ずしもいい結果ばかりではないと今作【堂場警部補の挑戦】で分かりました!クセのある作品を読んでみたい方は是非チャレンジしてみては如何でしょうか!?
【堂場警部補の挑戦】
バンディー的オススメ度
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆