タイトルはラノベみたいだが実は・・・【学園の魔王様と村人Aの事件簿】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は織守きょうやの学園ミステリー!?【学園の魔王様と村人Aの事件簿】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

普段ライトノベルはバンディー読まないのですが、今作【学園の魔王様と村人Aの事件簿】タイトルはラノベみたいですが、あらすじをみて気になったので読んでみることにしました!

タイトルとは裏腹にしっかりしたミステリー作品でした!

高校生

概要

  • 作品名:【学園の魔王様と村人Aの事件簿】
  • 作者:織守きょうや
  • 発売日:2022年6月29日(単行本)
  • 発行所:角川

あらすじ

ライトノベルが好きな普通の男子高校生・山岸巧(やまぎし・たくみ)は別のクラスの眉目秀麗な生徒・御崎秀一(みさき・しゅういち)に本を拾って貰い、彼のスマートさに憧れを抱く。しかし御崎には、ヤクザの孫だとか、先輩をたたきのめしたなどの不穏な噂があった。ひょんなことから御崎のたぐいまれなる推理力を知った山岸は、彼の助手として学校や町で起こる事件の解決に挑むことに。些細な違和感を見逃さず、魔王・御崎は予想外の真相を導く!

引用:角川

キャラクター作りは良し!

今回紹介している作品【学園の魔王様と村人Aの事件簿】学園×青春×ミステリー要素の連作短編小説になっております!

高校生が主人公の作品なので、読んでいて自分自身の高校生時代を思いだし懐かしい気持ちになりましたね~(笑)

高校生が主人公のミステリー作品は以前に青崎有吾【水族館の殺人】を紹介させて頂きましたが、同じ高校生主人公の作品でも全く毛並みは違うので読み比べてみるのも良いかも知れませんね!

今作【学園の魔王様と村人Aの事件簿】を読んでいて思ったのがキャラクターの作りが良いと感じました!特に主人公2人は魅力的で2人の掛け合いも楽しんで読めますし、同級生から陰で『魔王』と恐れられている御崎のクールですが思わずニヤリとしてしまう行動も良かったです。

やっぱり読者を最初から惹き付けられるキャラクターをきちんと産み出せているのは、作品にとって重要な事だとバンディーは思います!全くキャラクターに感情輸入出来ない作品もありますもんね・・・。

ミステリーだが読みやすい作品

良くある日常系ミステリーでもありますが、それよりも殺人事件等が起こったりしいつもの日常系よりは事件の度合いは少し重くなっています。

4話の連作短編小説となっており、事件の内容も『片方だけトイレが詰まる謎』・『名乗りでない目撃者』・『酔って転落死した先輩』・『半グレの仲間割れ殺人事件』といった事件が起こりそれを御崎と山岸の『探偵と助手』コンビが解決していきます。

今作【学園の魔王様と村人Aの事件簿】は冒頭でも書いた通りライトノベルの様な作風で堅苦しいミステリー作品ではないので、普段小説を読まない方もすんなり読めると思います!

物足りなさは感じる・・・

今作【学園の魔王様と村人Aの事件簿】読みやすい作品とは書きましたが、ミステリー玄人の方は若干物足りなく感じると思います!

ひとつひとつの謎が軽めなので読みやすくはありますが、反面満足度はあまり獲られなかったですね~。両立難しいとは思いますがそこを目指していけたら良いのですが・・・。

事件の真相も読者があっと驚くような展開はほとんど無く、せっかくの連作短編小説なのにその構成も上手く活かしてたとは言いがたいですね~。

連作短編小説の作品全体を通しての謎はあることはあるのですが、驚くようなものではなく同じ他の連作短編作品で七河迦南【アルバトロスは羽ばたかない】を読んで比べてみるのも良いかも知れませんね!

シリーズ化し出来そうな作品

今作【学園の魔王様と村人Aの事件簿】は主人公山岸御崎の男子高校生バディ作品ですが、読んでいたら若干BL要素的な描写があったのが気になりましたが(笑)

今作は漫画化やアニメ化にも向いていると思いますし、内容的にもイメージを具現化した方がより面白く感じると思いましたね~。後は作中に登場する主人公達と同じく中・高生が読者層にはピッタリだと思います!

しかし、バンディーは今作【学園の魔王様と村人Aの事件簿】は色々と『惜しい』と感じる作品でした。設定は『学園もの・バディ・ミステリー・青春』と材料は良いのですがいまいち盛り上がりに欠けたまま終わってしまったのが非常に残念だったのでもし続編あればあっと驚かせて欲しいものです・・・。

【学園の魔王様と村人Aの事件簿】

バンディー的オススメ度

★★★☆☆☆☆☆☆☆

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