ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は鴨崎暖炉のミステリー小説【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今回紹介している作品【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】は『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しており、作者鴨崎暖炉は今作がデビュー作です!
密室!密室!密室!密室!密室マシマシ作品です!!
概要
- 作品:【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】
- 作者:鴨崎暖炉
- 発売日:2022年2月4日(文庫本)
- 発行元:宝島社
あらすじ
「密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある」との判例により、現場が密室である限りは無罪であることが担保された日本では、密室殺人事件が激増していた。
そんななか著名なミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で、密室殺人が起きた。館に通じる唯一の橋が落とされ、孤立した状況で凶行が繰り返される。
現場はいずれも密室、死体の傍らには奇妙なトランプが残されていて――。
引用:宝島社
このミステリーがすごい!大賞
今回紹介している【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】は『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しており、『日本推理作家協会賞』や『本格ミステリ大賞』等の有名な賞よりは格が落ちてしまいますが、若手の登竜門的な賞だとバンディーは思っています。
他には降田天【女王はかえらない】や新川帆立【元彼の遺言状】や、さらには【孤狼の血】の柚月裕子も受賞しており、徐々に有名な作家も輩出しているのでこれからも有望株が現れる事を願います!
デビュー作が多いので当たり外れが多い気もしますが(笑)ガチガチの本格ミステリーに比べたらミステリー初心者のかたにはちょうどいいかも知れませんね~!
館と密室
今作【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】はタイトルからも分かる通り密室が激増した日本が舞台で、さらに外部から隔離された館が舞台です!ミステリー好きからしたらワクワクするタイトルですね~!!
館と密室という王道パターンでも期待しちゃいますがさらに密室づくしというお腹一杯の内容で期待しちゃいますが、バンディーそこまで密室トリックが好きでは無いですが果たしてそんな人間にも刺さるのでしょうか!?
密室づくし
よくもまぁこれだけの密室トリックをぶちこんできたものか!大概一冊で密室トリック一つぐらいが丁度いいと思うのに今作【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】は次から次へと事件が(笑)
密室トリックが好きな方には贅沢過ぎて嬉しいかも知れませんね~!密室だけではなく登場人物達のやり取りはライトタッチなので読みやすいと思いますし、探偵役の女性キャラクター密村漆璃が謎がありそうな感じを匂わせてていい感じでした!やっぱキャラクター設定は大事!
作中で『密室分類15分類』が登場しますが、いつもは密室トリックにそこまで興味無かったので今回初めて知りましたがやっぱりそういったミステリーの常識的な事を改めて勉強しないといけないと思いました!『ノックスの十戒』は以前紹介した法月倫太郎【ノックス・マシン】で知り今作でも登場したので知っておいて良かったと思いましたね~!
とりあえず今作【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】は密室マシマシな作品だと断言出来ます!!
最後に
今回紹介した【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】は密室トリックが好きな方はお腹一杯になる作品だと思いますが最後にバンディーが気になった点を書いておきます。
一番気になったのは肝心の密室の『質』が低い気がしました。トリック自体も驚くような事はなく質より数で勝負している感じがしました!やっぱりバンディーは密室トリック一つでいいのでじっくり楽しめて驚くような作品が良いですね~。
今回【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】を読んで勉強になったのはトリックも話も『量より質が大事』って事を改めて実感しました!今作を読んでみて密室トリックを扱った名作を読みたいと思います!!
【密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆