映画化したら面白い作品!?【そしてミランダを殺す】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品はピーター・スワソンのクライムサスペンス【そしてミランダを殺す】をネタバレ無しで紹介していきます!!

めまぐるしい展開が待ち受ける作品!?

概要

  • 作品名:【そしてミランダを殺す】
  • 作者:ピーター・スワソン
  • 発売日:2018年2月23日(文庫本)
  • 発行所:東京創元社

あらすじ

実業家のテッドは空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会う。彼は酔った勢いで、妻ミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーはミランダは殺されて当然だと断言し協力を申し出る。だが殺人計画が具体化され決行日が近づいたとき、予想外の事件が……。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防を描く傑作ミステリ!

引用:東京創元社

主要ランキング2位を独占!!

今作【そしてミランダを殺す】はタイトルからも分かる通り夫のテッドが妻のミランダを『殺そう』と計画するお話で『何かストーリー分かり易いな~。』と思っていましたが読み進めて行くうちに一筋縄ではいかない作品だと気づかされました!!

そもそも今作【そしてミランダを殺す】『このミステリーがすごい』・『週刊文春ミステリーベスト10』・『ミステリが読みたい』と年末恒例のランキング本で主要なランキング本で海外作品ですべて2位!!という好成績を収めていた作品なんですね~!!やはり主要な本ですべて2位って事はそれだけの理由があるはず何で一体どのような読書体験を与えてくれるのか楽しみです!!

妻を殺したい男

先ほども書きましたが今作【そしてミランダを殺す】はミランダの夫のテッドが空港のバーで謎の女性リリーと話をしていく事でミランダを『殺す』計画を立て始める所から始まります!このよくある設定がどのように展開していくのか!?

物語は全第3章構成になっておりストーリーは1話進むごとに主人公が変わっていきます!例えば1章では1話テッド→2話リリー→3話テッド→4話リリー・・・のように進んで行きさらに章が進むごとにさらに主人公が変わるので読んでいて飽きる事は無いのでその点は良かったです!!

1章ではテッドの話は現在進行形のストーリーですがリリーの話はリリーの過去を振り返っていてそれぞれ時系列も違うのでそれぞれの話がどういった風に交わるのかも気になる所でした!!一体何故テッドは妻のミランダを『殺さないといけないのか?』これから先どのように計画は進むのか?謎の女性リリーとは一体?等々気になるポイントが盛りだくさんのクライムサスペンスになっております!!

良くも悪くも海外小説!?

今作【そしてミランダを殺す】を読んだ時にミステリー作品を期待していましたがどちらかと言えばクライムサスペンス要素の方が強く少し残念でしたがそれでも先が気になりついつい読み進めてしまいました!!

読んでいて近いな~って思った作品は以前紹介したピエール・ルメートル【その女アレックス】でした!【その女アレックス】も凄い作品で主要なランキングで7冠を達成している作品でシリーズ作で1作目【悲しみのイレーヌ】3作目【傷だらけのカミーユ】もあるので気になる方は是非読んでみては!?

何故【その女アレックス】が今作【そしてミランダを殺す】と似ているかと思ったかと言えばやはり先が読めないストーリーと重要な人物が女性、ミステリー作品と言うよりはクライムサスペンス的な部分が読んでいて似ていると思ったからなんです!

勝手なバンディーなイメージなんですが想像通りの『THE・海外の小説』って言うのが率直の感想でやっぱり日本のミステリーはいかに繊細で緻密な作品が多いのだろうと改めて良さを痛感しましたね~!!海外の作品はダイナミックで大雑把な印象です(笑)けれども以前に紹介したアレックス パヴェージ【第八の探偵】は日本の本格ミステリー要素がありとても良かったです!!

映画化したら面白そう!!

今作【そしてミランダを殺す】は読んでいて思ったのはめまぐるしい展開や先が気になる話は映像化した方がより面白さが増すんではないかと思いました!!

イメージ的にはデヴィッド・フィンチャー【ゴーン・ガール】や少し古いですが【ワイルド・シングス】(エロ要素強めですがどんでん返しが魅力的)が混ざりあったような世界観が近いかとバンディー的には思いました!!

今作【そしてミランダを殺す】はありきたりな設定からめまぐるしい展開と先が読めないどんでん返し要素もあるのでガッツリミステリー作品が好きな方は物足りないかもしれませんがそれでもついつい気になって読み進めてしまう作品でした!!

【そしてミランダを殺す】

バンディー的にオススメ度

★★★★☆☆☆☆☆☆☆

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