ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は小田雅久仁のぶっ飛んだ小説!?【禍】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
いや~!久しぶりに衝撃的な小説に出会いましたね~!かなり人を選ぶ作品なのでご注意を・・・。
ぶっ飛んだぶっ飛んだぶっ飛んだぶっ・・・
概要
- 作品名:【禍】
- 作者:小田雅久仁
- 発売日:2023年7月12日(単行本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体(「耳もぐり」)。ほか、
引用:新潮社
悪魔的短編作
今回紹介している小田雅久仁【禍】は7編から構成されている短編小説ですが、今まで出会った事の無い作品でした!
タイトルから判る通り決してハッピーな作品ではありません!(笑)何ってたって【禍】わざわいですからね~!ジャンル分け難しいですがバンディーが読んできた中で近い作品は、平山夢明の【独白するユニバーサル横メルカトル】でこちらも短編作品です。
どちらもジャンル分け難しいですが【独白するユニバーサル横メルカトル】はホラー要素が強いですが、今作【禍】はエログロ色が強いですが、一番当てはまるのは奇想天外で悪魔的な作品です。
全7作品
今回紹介している【禍】は全部で7つのお話があり全ての話に『からだの部位』が深く関わっています。7つの話の題名だけ書いておきますね。
- 『食書』
- 『耳もぐり』
- 『喪色記』
- 『柔らかなところへ帰る』
- 『農場』
- 『髪禍』
- 『裸婦と裸夫』
以上の7つですが、どれも独特なタイトルですね~。詳しい各話のあらすじは【禍】の特設サイトがあるので気になる方はそちらを見て頂いたら分かりやすいと思います!【禍特設サイト】
気に入った話!
【禍】の7つ全ての話一個一個詳しく説明はせずにバンディーが気に入ったお話だけ簡単に紹介しておきます!
『食書』
主人公の男性が男女兼用のトイレを使おうと思いトイレのドアを開けた瞬間、本を食べている女性と遭遇します!この場面ですでに恐ろしいですね(笑)現実世界でそんな場面遭遇したら気まずくて走り去ります!
本を食べていた女性が去り際に放った言葉と本を食べる行為に徐々に惹かれていく主人公の男性、遂に家の本を食べた時・・・。
この『食書』の設定はありそうで今まで無かったですね!本を食べる事で起こる出来事と物語ラストの書き方は良かったですね~!怖くは無く何とも不思議な話でした!
ただバンディーも小さい時ふざけて友達と入らなくなった破れてしまった教科書口に入れて飲み込もうとしましたが、とてもじゃないですが食べる事は大変しんどいと思います!そのしんどさが分かるからこそこの『食書』の不気味さが伝わりました。
『耳もぐり』
お次は『耳もぐり』です!タイトルだけで惹かれます!内容はもっとぶっ飛んでいましたが・・・タイトルだけでは内容分かるような分からないような感じですが、タイトルのまんまです(笑)
この話は主人公が失踪した彼女の行方を追いかけて彼女のアパートを訪れた時、隣人の男性と遭遇してここから奇妙な話を聞かされます。
タイトル通りの作品ですが、読み進めて行く内にその真相に迫って行きます『耳もぐり』の実体が明らかになりますが本当に発想がぶっ飛んでます(笑)
『耳もぐり』漫画化になっていますがこれが結構良くて重要な手の形を上手く表現できるので相性が良いですね~!全部漫画でも読んでみたくなりました!
『食書』と『耳もぐり』の2つは話的にもまだ分かりやすく印象に残っており、この2つだけでも夜価値はありますね~!
圧倒的に人を選ぶ
今回紹介した【禍】はぶっ飛んだ小説でドラッグ的な作品で違う世界にトリップしてしまうような作品なので、圧倒的に人を選ぶ作品なんで気安く人にオススメはしにくいです!
正直に言うとバンディーも『食書』と『耳もぐり』は良かったですが、他はついていくのもやっとで面白さは実感出来なかったです・・・。
全てがメガトン級って書いてますが過大評価ですね~!読むのも一苦労の問題作でした!
【禍】
バンディー的オススメ度
★★☆☆☆☆☆☆☆☆