禁じてのトリックを扱ったミステリー小説!深水黎一郎【最後のトリック】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は深水黎一郎のミステリー小説【最後のトリック】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

今作【最後のトリック】深水黎一郎のデビュー作の文庫化作品で前々から気になってましたがついに読む時が来ました!

読者全員が犯人とは一体どういう事なのか!?

驚愕

概要

  • 作品名:【最後のトリック】
  • 作者:深水黎一郎
  • 発売日:2007年4月7日(単行本)【ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!】
  • :2014年10月7日(文庫本)
  • 発行所:単行本 (講談社)、文庫本(河出書房新社)

あらすじ

ラストに驚愕! 犯人はこの本の《読者全員》! アイディア料は二億円。スランプ中の作家に、謎の男が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴えた、ミステリー界究極のトリックとは!?

引用:河出書房新社

深水黎一郎

今作【最後のトリック】の作者深水黎一郎はバンディー的に気になる作家で初めて読んだ作品が【五声のリチェルカーレ】が印象に残っており、そこから深水作品を気にするようになりました。

【美人薄命】は以前紹介しましたが、他にもミステリーランキング上位にランクインした【ミステリーアリーナ】が有名です。

色々な作風が魅力的な作家ですが、今回紹介している【最後のトリック】は元々【ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!】として講談社から発売されており、今回は版元とタイトルを変えての発売であまり例を見ない不思議な文庫化です。

期待値あげて大丈夫なのか!?

今回紹介している【最後のトリック】タイトルもシンプルながら目を惹きますがそれ以上に本の帯に書いている『読者全員が犯人』とデカデカと書いています!

毎回思いますが本の帯にデカデカと『ネタバレ厳禁』『二度読み必須』『必ず騙さる』などの読者の期待を必要以上に煽るような煽り文は好きでないんですね~。

バンディーの今までの経験上こういった必要以上に期待を煽る帯の作品に限って期待はずれなんですね~!なのに今作【最後のトリック】『読者全員が犯人』って書いてるので大丈夫かな?と不安になります。

究極のトリック!?

今作【最後のトリック】はスランプの作家に謎の男から手紙が送られて来てミステリー作品にとって究極のトリック『読者が犯人』を提供する旨の内容でした。

しかも謎の人物からトリックのアイディア料として2億円という大金を要求してきます、それでも『自分の命と引き換えにしても惜しくない』と言いきるぐらいなんで主人公の私は徐々に気になりだします。

今までに色々な小説で様々なトリックが産まれてきました、『主人公が犯人』、『容疑者全員が犯人』等々ありますが、それを上回る究極のトリックが『読者が犯人』だと思います!果たしてそんなトリック本当に可能なのでしょうか・・・!?

途中までは普通

主人公が謎の人物から送られてくる手紙とのやり取りがメインになり、徐々に真相が明らかになっていきます。

連続殺人事件が起こるような作品ではないのでそういった作品を期待している人には物足りないかも知れませんね~。『最後のトリック、読者が犯人』って大本命が今作にはあるのでそれが気になって仕方ありません!

バンディーは作品の内容自体は期待していたよりは楽しめませんでした、特に終盤になるまでは至った平凡な作品でした。

究極のトリックあなたは如何でしたか?

今作【最後のトリック】の最大の特徴は『読者全員が犯人』と書いてますが、確かにその言葉は嘘では無いですが、期待以上の結果は得れませんでした・・・。

確かに『おっ!』ってなる展開は、あるにはありましたが今まで読んできたミステリー作品のトリックに比べたら衝撃度は無かったですね~。

やっぱり期待させてくる煽り分は要注意です!期待を上回る作品はなかなか無くて、せめて期待通りにの満足出来る作品に出会いたいものです。

『読者が犯人』ってトリックは攻めましたし、確かに形になるオチではありましたがもっと驚くような展開を迎えるような作品が生まれる事を願います・・・。

【最後のトリック】

バンディー的オススメ度

★★★☆☆☆☆☆☆☆

【サクッと!オススメ作家別リスト!!】

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