圧倒的エンタメ小説!?呉勝浩小説【Q】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は呉勝浩の小説【Q】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

以前紹介した【爆弾】はこのミスで1位を獲得しましたが、このお陰で期待値が上がってしまったが果たして今作【Q】はそれを上回れるのか!?

前作とはまた異なった作風!!

Q

概要

  • 作品名:【Q】
  • 作者:呉勝浩
  • 発売日:2023年11月8日 (単行本)
  • 発行所:小学舘

あらすじ

千葉県富津市の清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身だ。ようやく手に入れた「まっとうな暮らし」からはみ出さぬよう生きている。唯一の愉しみは、祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。ある日、血の繋がらない姉・ロクから数年ぶりに連絡が入る。二人の弟、キュウを脅す人物が現れたというのだ。
 キュウにはダンスの天賦の才があった。彼の未来を守るため、ハチとロクは、かつてある罪を犯していた。折しも、華々しいデビューを飾り、キュウは一気に注目を集め始めたところである。事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出す。
 一方、キュウをプロデュースする百瀬は、その才能に惚れ込み、コロナ禍に閉塞する人々を変えるカリスマとして彼を売り出しはじめた。<Q>と名付けられたキュウは、SNSを通じ世界中で拡散され続ける。かつてない大規模ゲリラライブの準備が進む中、<Q>への殺害予告が届く――。

引用:小学舘

【爆弾】は読むべし!

今作【Q】を紹介していく前に先ほども書いた、『このミス1位』を獲得した【爆弾】は最初は面白いか不安でしたが実際に読んだらめちゃくちゃ面白かったです!

犯人と警察の爆弾を巡る攻防は読んでいてハラハラましたね~!どんでん返しがある本格ミステリーではないのでそういった要素を期待している人は肩透かしを喰らうと思うのでご注意を!

それでも是非とも1度は読んで頂きたいです!読んでいたら犯人が嫌いになるぐらい物語に没入してしまいます、1位を獲得した理由が分かるはずです!

ダンス・芸能界が舞台

今作【Q】はダンスや芸能界が舞台の話がメインになります、それと平行してハチ、ロク、キュウ達が主人公になります。

三人とも血の繋がらない姉弟でロクが長女ハチが次女キュウが末っ子の長男にあたります、しかもかなり複雑な家庭の事情があり物語にも影響してきます。

予告映像にもありますが、三人には過去に秘密があり特にロクとハチは人に言えない様な行動をとってます。その事が現在になって徐々に三人に忍び寄ってきます。

そんな人間模様もありますが、一方でキュウがダンスで芸能界を駆け上がっていく様子も描かれ、キュウ自体のカリスマ性がありそこに皆惹かれていきます。

芸能プロダクションの関係者が登場したり、芸能界の裏側が垣間見れてそういった側面からでも楽しめました!

それぞれの物語

ハチ、ロク、キュウ三人それぞれの物語がありメリハリがあり読んでいても飽きません。ただ内容は結構重めで読んでいてなかなか楽しい気持ちになれる作品ではありません!

過去にあった出来事もそうですが特にハチのパートは基本的には重い話が多かった印象です。ハチの性格や見た目はボーイッシュで攻撃的な性格もバンディーは結構好きでしたね~!実際に人に暴力をふるってる描写もあります。

ロクは頭が切れるタイプで非常に優秀なのが読んでいて伝わってきます、ある登場人物との繋がりも面白いし有名になっていくキュウを全力でサポートしていきます。

キュウはとりあえず読んでいてもカリスマ性があるのは伝わってきますし、天才なんですね~!性格も掴み所がなくて好きになります。【Q】はタイトルから分かる通りキュウ成り上がっていく様が描かかれていきます。

SNSやYouTubeを駆使しながらバズっていくのは現代をあらわしていますし、作中にコロナが登場し近年の大きな時事ネタを扱っており当時の世間の様子が読みながら頭に浮かびました!

色々と気合いが入った作品

今回紹介した【Q】は色々と気合いが入った作品だと感じました!バンディーが好きな1番気に入ったのは今作の表紙が素晴らしい!一二を争うデザインだと個人的に思います。

黒の表紙に大きくアルファベットのQがデカデカとありその中には踊っている男性(キュウ?)がデザインされた非常に目を惹きます!これだけでも買う価値あり!?

YouTuberにストーリー紹介がドラマ仕立てであるのも小説ではあまり無いので驚きました。さらにはページ数600ページ数超え価格2400円と気合いの入りかたが違いますね~!

ミステリー小説として読むのではなくエンタメ小説として是非ともこの大作に挑んでみて下さい!終盤に向かっていくほどボルテージが上がっていきますが、ラストの終わりかたは賛否両論ありそう・・・。

【Q】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

【サクッと!オススメ作家リスト!!】

-