ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は米澤穂信の【巴里マカロンの謎】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今作は『小市民シリーズ』の第4弾作品で、短編小説となっています!待望の新作ですね~!
安定の面白さでひと安心!!
概要
- 作品名:【巴里マカロンの謎】
- 作者:米澤穂信
- 発売日:2020年1月31日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか? 小鳩君は早速思考を巡らし始める……心穏やかで無害で易きに流れる小市民を目指す、あのふたりが帰ってきました!
引用:東京創元社
小市民シリーズ
まず今作【巴里マカロンの謎】を紹介する前に今作はシリーズ第4弾作品となっています!
『小市民シリーズ』としてシリーズ化しており今までに『春期限定いちごタルト事件』、『夏期限定トロピカルパフェ事件』、『秋期限定栗きんとん事件』があります!
シリーズ化なので出来れば順番通りに読んで頂きたいです!
主人公は男子高校生の小鳩と女子高生小佐内が活躍しますが、『小市民』を目指している2人はあまり目立とうとせず
日常の謎を解いていきます、読みやすいので万人受けする作品です!
今作【巴里マカロンの謎】は第4弾作品と書きましたが実際は番外編に当たります。
次作【冬期限定ボンボンショコラ事件】で4部作完成となるので早く読みたいです!
数珠玉の4編
今回紹介している【巴里マカロンの謎】は短編小説と書きましたが、どちらかと言えば連作短編小説に近いです!
小鳩君と小佐内さんはずっと登場しますが、第1章で登場した人物が4章までちょこちょこ登場したりするところがいいですね〜!
短編小説だと1話1話で完結してしまいぶつ切り感があるが、連作短編小説は1話1話で完結しても全章を通して話が繋がってるのでまとまりがあります。
第1章で表題作の『巴里マカロンの謎』は小佐内さんに誘われ小鳩君は新しくオープンした洋菓子店にマカロンを食べに行きます。
そこでカフェをしていたらマカロンを3つしか頼んでいないのに、いつの間にかあるはずのない4つめのマカロンがお皿に乗っていた。
一体誰が何故このような事をしたのか?
その謎を小鳩君と小佐内さんの2人は解明していきます。
『小市民シリーズ』は惨殺死体や連続殺人事件などは起きず、日常の謎がメインなのでミステリー小説が苦手な人も読みやすい作品になっています!
今作【巴里マカロンの謎】は全4章全て安定の面白さです!やはり米澤穂信作品は安心して読めますね〜!!
ビターな隠し味が魅力!?
今回紹介した【巴里マカロンの謎】もそうなのですが、『小市民シリーズ』作品全体を通して共通することがあります!
バンディー的には『小市民シリーズ』の魅力は日常の謎を解いていく事では無く、『ビター』な読後感だと思います!
万事丸く収まるばかりの話では無く、ときたまに読者を襲ってくる毒牙が恐ろしい(笑)
話の印象が変わってしまったりしてホロ苦い読後感に襲われるが、それがアクセントになり作品の印象が良くなっています!
湊かなえの【告白】のような『嫌ミス』ほど読み終わった後嫌な気持ちにはならず、『小市民シリーズ』はそれまで日常ののほほんとした雰囲気なのでホロ苦い一撃を喰らった時に威力が倍増するんですね〜!
『小市民シリーズ』は読みやすくミステリー要素もしっかりしてるので是非とも読んで頂きたいです!
ついに【冬期限定ボンボンショコラ事件】でシリーズ完結になるので寂しいですが、しっかり最後まで小鳩君と小佐内さんを見届けようと思います!!
【巴里マカロンの謎】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆