ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は三津田信三のホラーミステリー【歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
三津田信三と言えばホラーとミステリーを掛け合わせた作品が得意で、初めて読んだ時衝撃を受けました!
新たな柱となるシリーズ作品になれるのか!?
概要
- 作品名:【歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理】以下【歩く亡者】
- 作者:三津田信三
- 発売日:2023年6月6日(単行本)
- :2025年5月23日(文庫本)
- 発行所:角川
あらすじ
無明大学にある「怪異民俗学研究室」(怪民研)は、作家であり探偵である刀城言耶の研究室で、膨大な書籍と曰くある品で溢れている。瞳星愛は、昔遭遇した“亡者”の忌まわしい体験を語るため怪民研を訪れた。言耶の助手・天弓馬人は熱心に推理を巡らせ、合理的な解釈を語るが、愛は“ある事実”に気づいてしまう。首無女、座敷婆、狐鬼、縮む家――数々の怪異と謎に2人が挑む。本格ホラー・ミステリの名手による新シリーズ、開幕! 三津田信三ワールドの魅力が凝縮された連作短編集。
引用:角川
刀城言耶シリーズ
今作【歩く亡者】について書く前に、刀城言耶シリーズについて軽く触れておきます!
刀城言耶シリーズは2025年現在11作品まで続いてる人気シリーズです!
やはり1番の魅力はホラー要素とミステリー要素が上手く組み合わてる所なんですね〜。
バンディーが初めて三津田信三作品を読んだのは【首無の如き祟るもの】でしたが、初めて読んだ時はとんでもない衝撃を受けました。
ホラー要素とミステリー要素が奇跡的マッチしておりどちらの要素も充分に楽しめ、ホラー、ミステリー両方のファンが満足出来る作品になっております!
バンディーのブログで事ある事に【首無の如き祟るもの】については触れてますが、生涯ベスト3に入るミステリー小説です!
初めての三津田信三作品で衝撃を受け、以降はずっと刀城言耶シリーズは欠かさず追いかけてます!しかし、11作となるとマンネリ化してきた事は否めなかったので、いいタイミングで今回紹介する新しいシリーズ【歩く亡者】が登場してくれました!
姉妹作品!?
今作【歩く亡者】は刀城言耶シリーズの姉妹作品的位置づけにあり、登場はしないが作中で何度も刀城言耶の名前は出てきます。
そもそも主な舞台である無明大学の研究室『怪民研』は刀城言耶の膨大な資料置き場になっています。
内容もホラーミステリーで作風も似てますが、バンディー的には今作【歩く亡者】の方がホラーミステリー要素も軽く読みやすく感じました!
ネタバレ無しで参考程度に書くと刀城言耶シリーズを読んでおけばより楽しめると思います!読んでなくても充分に楽しめるのでご安心を!
連作短編小説
今回紹介している【歩く亡者】は全5章で構成されている連作短編小説です。
今作の主人公は言耶の助手天弓馬人と瞳星愛になっており、愛が持ち込んだ怪異を馬人に聞かせて怪異と謎を解いていく流れになっております!
怖がりの馬人がいい味を出しており、普通なら怪異が好きな人が主人公になりがちですがこのギャップも良かったし、馬人と愛の掛け合いもGOODでした!
どの章もホラー、ミステリー要素もあり楽しめるし各章の締め方も何か余韻に浸れる不気味さも三津田作品らしさがあり良いですね〜!
それぞれ何かしらの関わりが読んでいたら気づくはずなので、そちらは是非ともご自身で読んで体験して欲しいです。
ホラーが苦手な方にもオススメなので気軽に読んで下さい!
先程も書いた通りホラーミステリー要素としてはライトな作品なので【首無の如き祟るもの】のような衝撃を求めて読むと肩透かしを喰らうのでご注意を!
作品最後の展開は人によって賛否が分かれると思います、バンディーは無かった方が作品としては良かったと思います!!
【歩く亡者】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆
