ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は方丈貴恵のミステリー小説【アミュレット・ホテル】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!
方丈貴恵作品は出す作品高確率で面白く、安心して読める作家の1人なので今作も楽しみですね〜!
犯罪者御用達のホテルが舞台

概要
- 作品名:【アミュレット・ホテル】
- 作者:方丈貴恵
- 発売日:2023年7月30日(単行本)
- :2025年6月20日(文庫本)
- 発行所:光文社
あらすじ
〈アミュレット・ホテル〉は犯罪者の楽園。滞在中、2つのルールさえ遵守すれば、警察の介入は一切なく、銃でも偽造パスポートでもルームサービス可能、どんな非合法なサービスでも受けられる犯罪者御用達ホテルだった。守るべきルールは以下の二つ。①ホテルに損害を与えない②ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的ルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰め、相応の対価を支払わせる。
引用:光文社
新境地
今作【アミュレット・ホテル】の作者方丈貴恵作品をバンディーは今までにいくつか読んだ事があります。
初めて読んだのは【時空旅行者の砂時計】でした、こちらはSF要素がある特殊設定ミステリーでしたが、非常に面白く一気に方丈貴恵ファンになりました!
他にも【孤島の来訪者】、【名探偵に甘美なる死を】を続けて読みましたがどれも純度の高いミステリーで満足できました。
こちらの3作目は『竜泉家の一族シリーズ』と言われており、代表シリーズとなってます。
今作【アミュレット・ホテル】はそんな『竜泉家の一族シリーズ』とは全く異なった新境地の作品になるんですね〜。
シリーズで続けるのも良いですが、こうやって新境地を開拓していくのには好感が持てます!
設定は既視感がある!?
今回紹介している【アミュレット・ホテル】はタイトルから分かる通りホテルでで起こる出来事がメインのお話になります。
設定として面白いのは普通のホテルでは無く、犯罪者御用達のホテルなんですね〜。
このホテルは2つのルールさえ守りさえすれば、どんな非合法なサービスが受けれる犯罪者にとっては楽園です。
ここまで書いて映画好きな方はピンときませんでしたが(笑)!?
キアヌ・リーブス主演【ジョン・ウィックシリーズ】に設定が似てるんですね〜!ただパクリとかではなくオマージュに当たるし全く内容は違う上手く作品に落とし込めてると思います。
【ジョン・ウィックシリーズ】好きな方もきっと楽しめるはず!?
ホテル探偵
先ほど書いた【アミュレット・ホテル】には2つのルールがあります。
①ホテルに損害を与えない②ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。
単純な事だがこのルールが破られた時、アミュレットホテルの探偵が捜査をして、犯人にそれ相応の対価を払わせます。
この点が他の探偵とは違いダーティーな部分であります。
ミステリー小説なので必ずこのルールは破られます(笑)この問題をどのようにホテル探偵桐生が解決していくかを読むのが楽しむポイントです!
最初は同じく殺し屋が勢揃いの平山夢明【ダイナー】みたいな感じかと思ったが、もっと読みやすく万人受けしやすい作品となっております!
連作短編小説
今作【アミュレット・ホテル】は連作短編小説で全4編で構成されています。
バンディー的には第1章『アミュレット・ホテル』がお気に入りですが、続く第0章の『クライム・オブ・ザ・イヤーの殺人』までセットで読むとなお楽しめる!
第1章でアミュレット・ホテルとはどういった場所なのか?そして、ホテル探偵桐生はどのような業務をこなすのか?などなど以降の話に関わってくる設定が含まれてるので最初の話としては完璧です。
ミステリー要素もしっかりあり、非常に楽しめました。
続いて第2章では無く、第0章なのも良かったですね〜!桐生の過去も描かれ1章に繋がっていくからなお良し!!
残りの2つの話もしっかりミステリーとして読み応えがあり、さすが方丈貴恵と思いました!
ただ最後のお話だけだらだらと続く部分があり、それまではスラスラ読めたのにそこだけテンポが悪くなったのが残念でした。
最後の話だから余計に残念に思いました・・・。
最後に
今作【アミュレット・ホテル】は『ジョン・ウィックシリーズ』のパクリと勘違いされがちですが、実際に読んでみると全く別物だと気付くはずです!
しっかりとしたミステリー小説ですし、個性的なキャラクターが多く楽しかった。
続編もあるのでまだまだ楽しめるシリーズとなるでしょう!!
【アミュレット・ホテル】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆
